第14話 修行成果











時を少し戻り…


――――ベルsade―――――



「ふぅ~やっと着いたな~」


ランベルト・エンシーナは1か月の山籠もりの修行に来ていた。


「とりあえずこれから1か月も籠るわけだし寝床と食料を探さないとな…」


持ち物は

食料2日分

剣2本

しか持ってきていない


「食料2日分は少なすぎるかなぁ…少し無計画すぎたかな

まあこの山で見つければ平気か!」


そんなのんきなことを思っているベルであったが

この山は世界中から恐れられている山であったからだ。

この山は通称死の山、この山に入ったものは二度と戻ってこないといわれている。

だがベルはこの山のことは学校で習っていたが全く覚えていなかったのだ。

そのことを知らずにベルは1か月間この山で暮らすのだ。


そして寝床は洞穴を見つけ

初夜は乗り越えられたがその日の夢にあの日のことが夢に出た。

何も手が出せなかった時の事だ。

そして夢から覚めた。


「くそっ!何のためにここに来たんだ!」


そこからのことはよく覚えていない。

ただひたすら、出てきた魔物をがむしゃらに倒していた。

強くなることなんか頭の中にはもう残っていなかった

頭の中はひたすら生き残ることだけで精一杯だった。

生き残るためなら何でもした、新しい魔法も開発したし、魔物の肉だって食べた。

極度のストレスにより気づいたら髪も白くなっていた。


気づいたら1か月経っていたどのくらい強くなったかわからないが

武道大会で勝つために山に籠った。

そして俺は武道大会へと向かった。



そして時は今へと戻り…


――――――――――――――――――――――――――

「あぁ…待たせたなルリ、そして久しぶりみんな…」


「「「「「ベル(さん)…」」」」」


魔法剣士科のみんなが声をかけてくれた


「ご、ご主人様…そ、その髪はど、どうしたのですか!?だ、大丈夫なのですか!?」


「あぁ…これはたぶんストレスによるものだと思う…

まあ僕もこの髪の色気に入ってるから気にしないでね…」


「は、はい、それならよいのですが…」


すると横から

「すみません…そろそろ試合やっていただかないと棄権になってしまいます

ので早めにお願いしますね」


「あ、はいすみませんすぐやりますね

ルリすぐ終わらせて来るから待っててね…」


「はい!」


「おい!お前すぐ終わらせるとか結構生意気なこと言ってくれるじゃねえか!

ぶっ潰してやるよ!」


「言ってくれますね、早く終わらせたいので早くかかってきてください」


そう言った瞬間、相手がこちらに銃を向けたが

相手は銃を撃たずそのまま気絶してしまった。


「「「「え?」」」」


「たかがこれくらいの力で気絶してしまうとは情けないな

まったく手ごたえもない…」


「しょ、勝者ランベルトエンシぃぃナあああ!」


「あいつ今何をしたんだ…」


「人間じゃないだろ…」


「おい、倒れてるやつを運べ!」


「了解しました!」


ベルの試合は文字どおり一瞬で終わった。


「ルリただいま」


「おかえりなさいご主人様ぁ!やはりルリのご主人様はすごいです!」

(せっかくルリも強くなったのにぃ…)


「自分でもどれくらい強くなったのかもわからないんだ

けどこの結果を見るとある程度は強くなれたみたいだ…」


そこから2、3試合やったがどれも強敵だったが一瞬で終わってしまった。


「まさかここまで強くなっていたとはな…」


「さすがに凄すぎますご主人様…まさか人間をやめたのですか?」


「そんなわけないだろ」


「ですよね…ははは…」


そんなことをしゃべっていると


「おまたせいたしました!今大会の最後の試合!

決勝まで勝ち上がってきたのはこいつらだああああ!!!

48期生ランベルト・エンシーナ!

幼女と暮らしていることからロリベルトと言われている!」


「なんじゃそりゃああ!!」


「そしてもう一方!

44期生レオン・ザ・グラウンズ!!

学校内最強最悪の生徒!その性格のクズさから

通称レオン・ザ・グズウンズだああ!!」


「言ってろ」


「お互いひどい名前が付いたものですね先輩」


「まったくだ、まあそんなものはどうでもいいが、さて殺し合いを始めようか!!!」


「殺し合いですか…それは嫌ですが負けたくないですから

こっちも本気で行かせていただきます!!」


「学校内最強が今日決まる!

最終決戦が今始まる!レディ?ファイト!!」

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