第5話 学校へ

最初の剣術の練習から約2年…



僕はこの2年間剣術と魔法をひたすら訓練した。

その結果、剣術は父さんには劣るが同レベル程度にはなってきている。

魔法の方は最初にしたら比べ物にならないほどの魔力量となっている

闇魔法は使えるようにはなったが光魔法は未だに使えない、光魔法は勇者のたぐいしか使えないのだろうか


そして一つ思ったことは…



…成長があまりにも早すぎる



これが女神が言っていた異能の力なのか?まだ異能とは断定はできないが一番有力だな

だが異能がわかったところで別にどうということはないからとりあえずは忘れよう。



そして誕生日間近の剣術の訓練をしていたある日のことだった…




「なあベル…突然なんだが…学校に行ってみないか?」




学校かあああ!日本ではあんまりいい思い出はなかったがこっちではそうはいかないはず。

僕の学園編が始まるぞ~!もうそんな歳か…




「ベルも、もう5歳になるしなそろそろ頃合いだと思ってな」



「なるほど、僕も家族以外の人とのコミュニケーションは

近所の人ぐらいしかとってませんしね」



「それで相談なんだが父さんはベルの剣術の腕を見込んで冒険者学校に思うんだ

それで母さんは、お前の魔法の才能があるとか言って魔法学校に入れたがっているんだが

ベルはどっちに入りたい?」



「僕はどちらでも大丈夫ですが…」



「じゃあやっぱり冒険者学校に…」



「なにを言ってるのあなたベルちゃんは魔法の才能があるんだから

魔法学校に入れるべきよ」




窓からいきなり母さんが声をかけてきた。




「もうわかりました喧嘩するならもう決めました!

僕は将来は冒険者になりたいので冒険者学校に行きます!」



「そうか!ベルよく決めたなそれでこそ男だ!」



「そんなぁ…でもベルちゃんが決めたならしょうがないわね…」



「それで学校にはいつから行くのですか?」



「あ~それなんだが手続きとかいろいろあるからだいたい1ヶ月後だな」



「わかりました!」



「それじゃあ訓練続けるか!」



「はい!」




それから1か月後…



冒険者学校の入学式前日、僕は出発の準備をしていた冒険者学校の場所は家から遠いので

一人暮らしとなるが冒険者学校の寮なので食べ物の心配とかはない。

そしてそろそろ出発の時間だ…


「ベルちゃん!着替え持った?お金持った?お友達できる?いじめられない?」



「大丈夫ですよ母さん全部持ちましたし、もし何かあったら家に帰ってくるか

母さんや父さんに言いますから」



「それならいいけど本当に何かあったらすぐ言うのよ!」



「わかりました、ありがとうございます」



「ベル強くなって帰って来いよそして俺を抜かしてみろ」



「はい!絶対抜かして見せます!」



「よくいった!よし行ってこい!」



「はい!それでは父さん母さん行ってきます!」



「「行ってらっしゃい!」」



こうして僕は冒険者学校へと旅立った…

冒険者学校には馬車で移動したのでその日の夕方にはついた。




「ここが冒険者学校か~案外きれいだな」




どこかの大学や専門学校レベルに大きくてきれいだったのだ

この建物はどちらかというと城っぽいので魔法学校の方があっている

そんなことを思っていると…




「そこの方入学者の方ですか?」




冒険者学校の門番の人に話しかけられた…

しかもすごい強そう…騎士という言葉が一番あっている

とりあえず寮への道を聞こう




「はい!でも寮がどこにあるのかわからなくて…」



「入学者の方でしたか、それではここを入り途中で十字に分かれているので

最初の十字路を右に曲がったところが男子寮です。」



「はい行ってみます。ありがとうございました!」




そして寮についた…




「ちょっとあんた~入学者の方かい?」




この人は寮母かな…見た目は50代のおばさんだ




「はい!寮の手続きに来たのですが…どこい行けばいいのでしょうか?」



「そうかいそうかいならこっちにおいでここの窓口でやるよ~

それじゃあこの書類全部に記入お願いねかくときはそっちに座りながらゆっくり

やってていいからね」



「わかりました」



「ところであんた若いねぇ~いくつなの~」



「もう5歳になります」




まあ精神年齢からしたら20代中頃くらいか




「よくできた子ね~」



「ありがとうございます」



――――――――――――――――――――――――




「書き終わりました!」



「お疲れ様、それじゃこれが部屋の鍵ねあんたの部屋は3階の端の部屋ね

部屋は2人で1つとの部屋だからよろしくね」



「わかりました、これからよろしくお願いします」



「こちらこそよろしくさん、っと自己紹介がまだだったね

わたしゃここの寮母でアデーラ・ニーバリ

アデーラさんか寮母さんとでも呼んでくださいな」



「じゃあアデーラさんよろしくお願いします

僕はランベルト・エンシーナと申します、気軽にベルとお呼びください」



「礼儀正しいわね~じゃあベルと呼ばせていただこうとするかね

この冒険者学校へいらっしゃいベル!

それでここの寮のことをまず言わせてもらうわね

この寮は男子寮で女子寮はこの学園内にあって本校を挟んでの反対側にあるわ

お互いに基本的には立ち入り禁止ねいいね?

次にこの寮は8階建てだけど1階に食堂があり2階に大浴場3階から上はあんたたちが住む場所だけど

基本7階からは上がらないこと7階から上はお金持ちの子たちが行く場所だから変に絡まれたくないなら

行かないことね。

まあ大体のことはこれくらいかしら学校のことは先生にでも聞いてくださいな」



「様々なこと教えていただきありがとうございました。」



「いやいいのよ~当たり前のことなんだから~」



「それじゃあ自分の部屋に荷物置きに行かさせていただきますね」



「はい、いってらっしゃい」




そして僕は部屋についた…




「案外広いなーこの部屋を二人で使うのかまあちょうどいいくらいなのかな?」




まだルームメイトが来てないようだ…

なんだか眠くなってきたな移動の疲れかなちょっと寝るか



僕はベットに寝っ転がりそのまま寝てしまった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る