寺坂葉月 篇(女子力ゼロでバイト漬けのわたしに彼氏なんか出来る筈ない)

洗面所の鏡の前に立って入念に髪をとかしていた。


「葉月、もう行かないとバイトに遅れるわよ」


「うん‥もう行くよ」


「彼が待ってるんでしょ?」


「うん、わかってるよ」


「葉月が女の子らしく鏡の前で時間を費やすなんて、お母さん信じられないわ」


リビングから母の声が聞こえてくる。

まったく、わたしを何だと思っているんだ。


「お母さん仕方ないよ、お姉ちゃんの彼ってとっても素敵な人なんだよ、優しそうな感じで、かなりのイケメンで、お姉ちゃん、すごくいい人見つけたよ」


今度は妹の美月の声が聞こえてきた。


「優しそうじゃなくて、優しいんだよ」


二人に聞こえないように小声で言った。


「葉月、そんなに素敵な人なら、早く会わせてくれてもいいんじゃない?」


「わかってるよ、今度ね」


洗面所からリビングに戻ってそう答えた。


「今度、今度って、一体いつになることやら‥」


「お母さん行ってきます!」


「葉月、行ってらっしゃい」


入念に身だしなみを整えてから家を出た。


今日はせっかくのクリスマスイブなのに‥

わたしはバイトだ。

店長に強引にシフトを入れられてしまったからだ。

でも宮森君が一緒だから‥

バイトでも何でもいい、彼と一緒にいられればわたしは幸せなんだ。


彼氏が出来たことをつい先日、母に話をした。


バイト先で知り合った子だと伝えると母は会いに行くと言って聞かなかったが、絶対に来るなと説き伏せた。


宮森君に変なことでも吹き込まれたら大変だ、どうせロクでもないことを言うに決まっている‥


豪徳寺駅前にあるファミレスに通用口から入っていった。


「おはようございます!」


「おはよう寺坂さん。宮森君はもう来てるよ、クリスマスに悪いけど頑張ってね」


「はい店長、頑張ります、任せて下さい!」


「頼りにしてるからね!」


「あっ、寺坂さんおはようございます!」


タイミング良く宮森君が着替えを終えて更衣室から出て来るところだった。


「おはよう、宮森君!今日も頑張ろうね!」


「はい、よろしくお願いします」


彼と挨拶を交わした後、更衣室で着替えを済ませフロアに出て行った。


「今日は土曜日だし、忙しいくなるよ!」


「そうですね、でも僕は寺坂さんがいれば勇気百倍です」


「宮森君‥そんな駄洒落要らないよ」


「ハハハ、わかっちゃいました?」


「まったく‥はい!いらっしゃいませ」


お店に入って来たわたしと同い年くらいのカップルを出迎えた。


「いらっしゃいませ、こちらのお席にどうぞ!」


羨ましいな‥

クリスマスにデートかな?

お似合いの二人だな‥と思った。


「宮森君、あの二人お似合いだと思わない?」


「今、寺坂さんが案内したお二人ですよね?いい感じですね」


「ハイ!今、伺います、宮森君行ってくるね」


そう言うと、そのカップルの席に向かった。


「ご注文どうぞ」


笑顔で話し掛けると、


「ハンバーグを二つ、サラダとライスを付けて、あとドリンクバーも二つお願いね」


カップルの女の子が男の子の分も合わせて注文をした。


「かしこまりました、ご注文を確認します。ハンバーグ、サラダ、ライスとドリンクバーがそれぞれお二つですね?」


「それでお願いします、あなた元気がいいね?」


彼女がわたしを見ながら話し掛けてきた。


「はい!最近とってもいいことがあって」


「へ〜っ、彼氏が出来たとか?」


ええっ!図星、何でわかるの?

やっぱり顔に出ちゃうのかな?


「あれ、わかっちゃいました。ハハハ‥」


リアクションに困って苦笑いをした。


「そうなんだ、良かったね」


「はい!ありがとうございます。暫くお待ち下さい。ドリンクバーはご自分でお願いします」


オーダーを入れるため厨房に向かった。


「女の子の方に、元気がいいねって声掛けられちゃった」


宮森君に話し掛けた。


「そうなんですか?」


「彼氏でも出来たっのって?」


「へ〜っ、すごいですね」


「浮かれてニヤついてるのかな?」


「いえ、そんなことは無いですよ」


「それならいいけど‥」


仕事に集中しないと‥

気を引き締めた。


しばらくして料理が出来上がり、さっきのカップルに運んでいった。


「お待たせしました、ハンバーグとサラダとライスです。ご注文は以上でよろしかったですか?」


「ええ、ありがとう」


彼女はわたしに答えた。


テーブルの上には彼からのプレゼントか、素敵なマフラーが置かれていた。


「いいですね、クリスマスプレゼントですか?」


「うん、でもね、わたしも彼も受験生だからクリスマスも関係ないんだ。今日も朝から予備校だったんだよね」


デートじゃなかったんだ‥


「そうなんですか、それは大変ですね、頑張って下さい。きっといい春が来ますよ」


「ありがとう、あなたも頑張って」


「はい、ありがとうございます、伝票置いて置きますね、ごゆっくりどうぞ」


そう言ってテーブルを後にした。


「どうしました?寺坂さん」


「うん‥あの二人受験生なんだって、今日も予備校でクリスマスもないんだって」


「そうなんですか?大変ですね」


「うん‥受験か、わたしも来年は受験生なんだよな‥」


「大丈夫ですよ、寺坂さんは」


宮森君がいつもの笑顔でわたしに言った。


彼から言われるとその気になってしまうから不思議だ‥


あっ、お客様だ!


また同い年くらいの二人連れのカップルの接客をするために入り口へ向かった。


「いらっしゃいませ!何名様ですか?」


「二人です」


 男の子の方が応えた。


「お席にご案内します!」


席に案内をしようと二人の前を歩いていると、後ろから不意に声を掛けられた。


「寺坂さん!」


「はい?」


女の子の方がわたしの名前を呼んだ。

ものすごい美人だ‥

誰だろう?


「わたし!わかるかな?」


彼女が質問した。


わからない‥誰なんだ?

こんな美人の知り合いなんていないけど‥

仕方なく彼女に返事をした。


「あの‥どちら様でしたっけ?」


「わたしだよ、筒井、筒井貴美!」


「えっ!筒井さん、あの筒井貴美?!」


これ以上無いくらい驚いて、思わず大きな声を上げてしまった。


嘘でしょ!?


筒井さんはわたしの中学時代の同級生で、勉強がとても出来る子だったけど、眼鏡と束ねた髪型の容姿はお世辞にも美人とは言えないとても地味な子だった。


彼女から試験前によくノートを借りていた。

彼女は嫌な顔一つしないでいつも快くノートを貸してくれたんだ。


今の高校に入れたのも彼女のおかげと言っても過言ではなかった。


「そうだよ、久しぶり!元気そうだね?」


「筒井さん!本当に筒井さんなの?別人みたいだよ‥眼鏡は?その髪型!どうしたの?」


「うん、ちょっとイメチェンしたんだ‥」


イメチェンって‥変わりすぎだよ。


「あのガリ勉女子の筒井さんが‥嘘みたい!すごく綺麗になって‥びっくりだよ」


「へへへ、そう?」


彼女は照れながら笑った。


「よくノート借りたよね!あの時はありがとうね」


「貴美、知り合いなの?」


連れの男の子が彼女に話しかけた。

メチャクチャカッコいい人だった。


まさか‥彼氏とか?


「あっ、航ごめんね、彼女、中学の同級生なんだ」


「へ〜っ、そうなんだ。初めまして、竹本航です」


彼が自己紹介をした。


「初めまして‥寺坂葉月です、筒井さんにはいつもノート借りて助けてもらいました‥って、もしかして筒井さんの彼氏とか?」


わたしは筒井さんに聞いた。


「うん‥そうなんだ」


筒井さんは恥ずかしそうにそうに頷いた。


「え〜っ、あの筒井さんに彼氏?しかもこんなかっこいい人!二重にびっくり」


「‥そうだよね驚くよね?」


筒井さんは自嘲気味に言った。


「ううん、今の筒井さん、可愛すぎる!超お似合いだよ」


本当にお似合いの二人だと思った。


「ありがとう、寺坂さん」


「でも久しぶりなんでびっくりした」


「わたしもびっくりした‥寺坂さんここでバイトしてるんだ?」


「うん、もう4ヶ月になるんだよ」


「そう、クリスマスなのに大変だね」


筒井さんが気の毒そうな顔をしてわたしに言った。


「そうなの、店長の策略でね‥でも平気なんだ、彼がいるから」


「彼?」


「うん、ほら、あそこにいるでしょ、彼も一緒にいるから頑張れるんだよ」


別のテーブルでオーダーを受けている宮森君を指で差した。


「え〜っ、あの人寺坂さんの彼氏なの?」


「そうだよ、とっても優しいんだ」


「あのガサツで男勝りの寺坂さんに彼氏?嘘みたい」


おっと、筒井さん、それはこっちの台詞だって!


「あのガリ勉女子の筒井さんに、こんな素敵な彼氏もね!」


わたしは負けずに筒井さんに言い返して、お互いに顔を見合わせて笑ってしまった。


「寺坂さん、幸せそうだね」


「筒井さんもね、ごめんね仕事忘れてた、ご注文が決まりましたらボタンでお呼び下さい」


「ドリンクバーを二つでいいかな?」


「もちろん、ドリンクバー二つですね?では後はご自分でお願いしますね」


「ありがとう寺坂さん」


オーダーを取ると筒井さん達の席から離れた。


「珍しく寺坂さんがお客様と話し込んでましたね?」


宮森君が少し驚いた表情で話し掛けてきた。


「それがね‥びっくり、中学の同級生なの」


「へ〜っ、お二人共ですか?」


「ううん、女の子の方」


「かなり美人な方ですね?」


「中学の時は全然目立たない、凄く地味な子だったの‥勉強ばっかりして、ガリ勉女子だった」


「そうは見えませんね、彼氏もイケメンでお似合いですよね」


「本当に、さっきの受験生の二人と言い、なんかお似合いだよね‥」


「そうですね‥」


「宮森君が彼氏だって話しちゃった」


「えっ?どうしてですか?」


「だって‥彼女に負けたくないんだもん!」


「負けたくないって‥何の勝負なんですか?」


「どっちの彼氏がカッコいいかに決まってるでしょう!宮森君は彼に負けてないよ」


「寺坂さんも彼女に負けてないですよ、お世辞じゃないですからね」


「ありがとう‥宮森君」


宮森君は相変わらず優しいな‥


受験生の二人が食事を終え、レジにお会計にやって来た。


「ごちそうさまでした」


「ありがとうございました、またお越し下さい」


「衛、ここはわたしが払うからね、プレゼントもらっちゃったし」


「そうはいかないよ、僕が払うよ」


「いいの!」


「ダメだよ」


支払いで二人が押し問答をしている。


まるでわたしと宮森君を見ているようだった。


「‥別々の会計でいいですよ、千三百六十円づつお願いします」


わたしは二人に提案した。


「わたしも揉めるんです、だからいつも彼とは割り勘です」


「ふふふ、そうだね!ここは彼女に従おうよ」


彼氏の男の子が笑いながら彼女に提案した。


「うん、そうしようか」


彼女も笑顔で彼に答えると、それぞれお会計をしてくれた。


「ありがとうございました、受験勉強、頑張って下さい」


「あなたもバイト頑張ってね!」


「ありがとうございました」


二人を笑顔で見送った。


いつまでも仲良くお幸せに‥

少しでも素敵なクリスマスになりますように、心の中でそう願った。


オーダーを取りにベルが鳴っているテーブルに向かおうとすると、宮森君に呼ばれた。


「寺坂さん!オーダー変わりますからレジお願いします」


レジを見ると筒井さんが会計をするところだった。


「宮森君ありがとう」


そう言ってレジに立つと宮森君はわたしの代わりにテーブルに注文を取りに行ってレジを離れた。


「筒井さん、ありがとうございました」


「寺坂さんの彼、優しそうだね」


「うん、お互いね」


「またね、寺坂さん」


「ありがとうございました!」


そう言って筒井さんと彼を見送った。


「宮森君、ありがとうね」


「いえ、久しぶりのお友達との再会、良かったですね」


「うん、素敵なクリスマスを過ごして欲しいなって思う」



クリスマスイブは忙しくてあっという間に時間が過ぎていった。


「僕らもあと少し、頑張りましょう」


「そうだね、あと少しだね」


時計を見ると時刻は8時を少し過ぎていた。


「いらっしゃいませ!」


新しいお客様を出迎えた。


高校生のカップルだ‥

さすがクリスマスイブ、いつもよりお客さんも多いけど、高校生くらいのカップルが多い。


「何名様ですか?」


「二人です」


男の子の方が応えた。


「お席に案内します!」


二人は制服姿だけど別々な学校らしい、女の子はラケットバッグを背負っていた。


テニス部なんだって思った。


「こちらのお席へどうぞ」


「ドリンクバーだけでもいいですか?」


彼女がわたしに聞いた。


「もちろんです!お二つでよろしいですか?」


「はい、お願いします」


「それでは、ご自分でお願いいたします」


そう言うとわたしは席を離れた。


「あの二人もお似合いですね?」


「うん、そうだね‥部活でテニスやってるんだね」


「何でそんなことわかるんですか?」


「彼女、ラケットバッグ持ってたし、彼の肌の色が黒いから、テニスやってるんじゃないかな‥」


「寺坂さん、すごい観察力ですね?」


「もう4ヶ月だからね、そのくらいわかるよ」


「へ〜っ、そんなもんなんですか?」


「彼がプレゼント渡してるよ!」


「本当ですね、腕時計みたいですね」


「うん、彼とお揃いみたいだね」


「彼女はとても嬉しそうですね」


「そうだね、今日はいろんなお客さんが来たね」


「そうですね、クリスマスらしかったですね、あのお二人レジに来ますよ、寺坂さんお願いしますね」


「はい、まかしておいて!」


そう言うと、わたしはレジに立った。


「ありがとうございました、いいクリスマスだったようですね?」


わたしは彼女に話しかけた。


「はい、とっても」


彼女は恥ずかしそうに答えた。


「時計、お似合いですよ」


「ありがとう‥」


嬉しそうな顔をして彼女は答えた。


彼が支払をして二人はお店を出て行った。


お幸せに!心の中でそう願った。


さあ、いよいよバイトを上がる時間だ。


「二人ともよく頑張ってくれたね、後は任せて上がっていいからね!明日もよろしく頼むね」


店長がわたしと宮森君に言った。


「お疲れ様でした店長、明日もよろしくお願いします、宮森君、上がりましょう!」


「はい!店長、寺坂さん、お疲れ様でした!」


着替えをして一緒に通用口からファミレスを出た。


「いつものカフェ、行きますか?」


「うん‥宮森君」


いつものカフェで割り勘で珈琲を頼んだ。


「クリスマスイブだけど、働くのもいいかもね」


「そうだね、寺坂さんが一緒だから‥頑張れたよ」


「わたしも、カップルのお客さんが羨ましくなかったよ」


「僕もそう思った。寺坂さんと楽しいクリスマスイブだったな」


「宮森君、明日もよろしくね!それじゃあ、遅くなるから帰ろっか?」


「うん、そうだね」


カフェを出ると、外は冷たい風が吹いていた。


「寺坂さん‥あの、これ受け取って」


突然、宮森君がコートのポケットから赤いリボンの掛かった小さな包みを差し出した。


「何、もしかしてクリスマスプレゼント?」


「うん、初めてのバイト代で買ったんだ」


「いいの?」


「うん、是非もらって欲しいんだ‥」


「中、見てもいい?」


「もちろん‥」


リボンを外して包みを開けた。

小さな箱を開けると、リーフとムーンの二つヘッドが付いたシルバーのネックレスだった。


「かわいい!どうしたのこれ?」


「頼んで作ってもらったんだ」


「‥高かったでしょう?」


「それほどでもないよ、バイトもしてるしね」


「わたしなんかに似合うかな?」


「似合うに決まってるよ」


「ありがとう宮森君‥大事にするね」


「うん‥」


「宮森君、ちょっと眼をつぶって」


「えっ?」


「いいから、つぶって」


「うん‥」


そう言うと彼は眼を閉じた。


わたしは彼に顔を近づけると、頬っぺたを両手でつまんで思い切り引っ張った。


「い、痛い!」


彼が驚いて眼を開けた。


「フフフ、お礼にキスでもしてくれると思った?」


「えっ、いや‥その‥」


彼がバツの悪そうな顔をした。


「残念でした!そんな簡単にはしないんだからね」


「そうだよね‥」


彼は少しガッカリした表情を浮かべていた。


「ねえ、ネックレス付けてもらってもいいかな?」


「えっ?ああ、もちろん」


もらったネックレスを彼に手渡すと、彼がネックレスを首にかけようと、わたしの顔に近づけてきた。


ネックレスを付け終わるとわたしはそのまま彼にキスをした。


「‥!」


「あ・り・が・と・う、宮森君!」


彼は唇に手を当てて驚いていた。


「ファーストキスは、眼なんかつぶらずちゃんと見て欲しかった‥わたしもずっと眼に焼き付けて覚えていたかったから」


「寺坂さん‥」


「わたしみたいな女子力ない彼女で申し訳ないけど、これからも末長くよろしくお願いね」


「寺坂さん‥でも、ちょっと寺坂さんらしくないかな」


「らしくないか‥そうかもね、でも宮森君の前では女の子らしくしていたいんだからね」


「十分女の子だよ、寺坂さんの唇、柔らかくて暖かかったよ‥」


「へへ、入念にお手入れして来たんだからね」


「それって‥もしかして最初からするつもりだったの?」


「そうだよ‥わたしのファーストキスをもらってくれてありがとう」


「うん‥僕こそありがとう、それじゃあもう帰るね‥」


「待って、もう少しだけこうしていようよ」


彼の腕を取ってぴったりと身体をつけた。


「これからはバイト先以外では葉月って呼んで欲しいな‥」


「葉月‥」


「お母さんが勇気に会いたいんだって、どうする?」


「もちろん、会うに決まってるよ」


「本当に、じゃあお正月に家に来てくれる?」


「わかった‥」


「わたし、今年のクリスマスは一生忘れないよ」


「僕も、葉月と過ごす最初のクリスマスだし、絶対に葉月以外の人を好きになったりしないから‥」


「もちろんそうじゃなきゃ困るよ、でも、もし他の人なんか好きになったら、また引っ叩いてやるんだからね!」


「ハハハ‥お手柔らかに頼むよ」


「ダメ、絶対に手加減しないんだから!だ・か・ら、ず〜っとわたしだけを見ててよね!」


 -Merry Christmas-

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Girl Meets Boy (The day of Christmas Eve) 神木 ひとき @kamiki_hitoki

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