第3話

朝一番早いのはもちろん私。

次は息子。

その次は娘1号。

そして

最後は娘2号。

じゃなかった!!

ノリオくんがいました(笑)

一番最期が我が旦那、ノリオくんです。


息子は早く起きて

1人でゆっくりした時間を持ちたい男らしく

自分がどうしても眠たくて3番目ぐらいに起きた時はもうずっとぐずぐずぐずぐずしてる。

その態度に私もつい自分が起きないのが悪いのになんやねん!!とぐずぐずに対してぷんぷんで返していたが

ぐずぐず+ぷんぷん=ぐじゅぐじゅ(泣)の公式がどうしても成り立ってしまうので

ここは最近は

ぐずぐず+そっとしとく=すっきり(ニッコリ)の公式をフル活用している私だ。


そんな息子さんは見た目、とてもいかつい系で

でも中身は馬鹿がつくほどの正直者。

この前、授業参観を見に行った時、道徳の授業だったのだが

ある一冊の本について考えてみようという内容だった。

その本は

あるひとつのクラスの女の子が一人泣いていて、それについてクラスメイトひとりひとりがページ毎に言い訳をしていくという本だった。

「あの子が何も言わないからイラついて叩かれるのはしょうがないよ」

「あの子が他の子に叩かれているのをみたけど、僕は叩いてないよ」

「あの子は変わっているからあんなことされてもしょうがないよ」

いろんなパターンがあった。

その中でどの子が悪くてどの子が悪くないかをみんなで言い合っていこうという授業だった。

ほとんどの子供たちがあの子が悪い、この子も悪いと言い合っていたが

あるひとりの子についてはみんなの手がとまった。

それは

「私はその時間、その場所にいなかったから私は関係ない」

と言った子だった。

ある子は

「その子は何も見てないのだからこの子には責任はない」といい

「その場所にいなかったのだからその子にはどうすることもできなかったのだ」という子もいた。

そんな意見が飛び交う教室で

それは違うと言いたい子供達もたくさんいたが

なかなかそれを言葉にできなくて悶々としている中

うちの息子さん、いつものようにまっすぐ手をあげて

「その場所にいなかったとしても同じクラスの仲間が泣いているのに関係ないっていうのはおかしいと思います。」

と言いきったのだ。

するとその子供達が

やっと言いたかった言葉がみつかって安心したかのようにみんながみんな

「そう!!なんかおかしいんだよ!!それってやっぱり!!」と言い始めた。

そしてクラス全体で討論が始まったのだ。


結局、その時間ではまとめることができなかったので先生が次に持ち越しましょうということで授業参観は終わった。


その日の学級懇談で先生が

あんなふうに、これはおかしい!!と言える子供達がいるクラスだということがとても嬉しいです。とおっしゃっていたのが印象的だった。



私は小学校時代から道徳が大嫌いだった。

人間にとって当たり前のことを何故勉強しなければいけないのかという思いと

その当たり前のことを手を挙げて自慢げに発表することが自分の中で耐えられなかったのだ。

そんな子供だったから

息子のようにまっすぐ生きている子供を見ると

とても羨ましいと思ってしまう。

私も本当はまっすぐ生きていきたかった。

でも、いろんなことがあってそのまっすぐさを少し曲げないといけないことが多々あって

いつの間にか歪んだ線になってしまった。

きっと息子も私と同じように曲げなきゃいけなくなる時がくるだろう。

その時に私は息子になにができるだろう…。

曲げた息子を褒めるのか、または曲げた息子を叱り飛ばすのか…

どれが正しいのかわからないけど

今の私なら曲げた息子に寄り添ってあげたいと思う。曲げたことを褒めるでもなく責めるでもなくその事実を一緒に受け止めよう。


そんなことを思った

ダイエット3日目だった…(笑)

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