先の見えないストーリー展開、主人公レオナの肝の座った行動に心掴まれます。父親の語りや、まるで運命の悪魔のような強烈な印象の男が放つセリフ。足元が崩れ、異国の扉が開いてしまったかのような展開。そして今まさに指先に凹凸を感じるような描写。圧倒されます。全身で何度も味わいたいと感じる小説です。