(5)ヘンリー・A・ウォレスの演説
スピーチの一部
ある人々は「アメリカの世紀」について述べています。しかし私たちが戦後迎える世紀は「人民の世紀」であると、そうでなくてはならないというのが私の見解です。
この戦争を抜け出す世紀は人民の世紀であるべきだ。排除すべきは軍事的、経済的な帝国主義である。
過去150年間、人民は自由に向け果敢に歩を進めてきた。アメリカ革命、フランス革命、ラテンアメリカ革命、ロシア革命、人民の声の体現であった。
時に暴走もあったが人々は光明を目指した。平和のために強く戦っていると信じていれば、後は容易に前進するのだ。
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わたしも、ウォレスと同じように対ソ協調は可能であったと思います。ウォレスは「ソ連の行動の大部分は,経済上の差し迫った必要と安全保障上の不安,つまり資本主義国に包囲されるのではないかという恐れから生じた」ものであるとしたうえで、必要以上に相手を警戒させる「ソ連封じ込め」は得策ではないとします。
ウォーレスは,戦争は,根本的には共産主義ではなくて「貧困」から生まれるものだと考え、「真の世界危機とは,数百万の人々が,家がなく,空腹で,病に冒され,永年の戦いに疲弊しているということだ」「欠乏,人種差別,搾取のあるところではどこでも,共産主義は成長する」のだから,「共産主義と資本主義のどちらがより多くの物と精神的な安寧を提供できるかを平和的に競争したらよい」と述べている。
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