応援コメント

七十一振目 映りは日本刀の華で謎2」への応援コメント


  • 編集済

    先日は光忠の件での小生の投稿に対して、非常にお心遣いのあるご返事をくださり感謝申し上げます。本当にお刀に対して真摯に向かっておられるのが感じられ感服致しました。
    ところで、若生さまの投稿で触れられておられる刀匠は日刀保無鑑査刀匠の河内國平刀匠です。知人でして、作品も多数拝見いたしております。そのイベントも存じ上げておりまして、お誘いを受けましたが残念ながら都合がつかず参加できませんでした。確かに河内刀匠の映りは所謂丁子映りで再現度は高いと思われます。ただこれはご本人にもお伝えしましたが、本歌の映りとなると、生ぶであれば、刃区から45度の角度で焼きだして上に続いて、乱れ、もしくは丁子映りになると思いますが、河内刀匠の映りはそこが再現できていないのです。つまり、生ぶでありながら、磨上の映りの状態ですので古刀の映りと同じ方法であるかは分かりません。ただその点を除けば本歌と見紛うばかりの素晴らしい映りを再現されておられます。いずれにせよ、まだまだ映りには未解明の部分が多くてそこにロマンを感じます。

    作者からの返信

    刃文から始まって刃文に戻るものが、生ぶの状態で磨上げと同じだと確かに再現しきれていると言い切れないわけですね。狙い通りに、または確定的に映り出せないとも伺ってますので、未解明な部分はまだ多そうでロマンがまだまだ存在しますね。
    しかし、一文字の華麗な映りも研ぎ減りがあって現れたものと主張する方もいますし。とりあえず、今はこれが「映り」だとされる現象を眺め素直に楽しんでおきます。

  • たぶん、なのですが、私が記憶違いをしているのでなければ、現代刀でその映りが再現された刀を見たことがあります。数年前、まだ私があまりじっくりと刀を見ていなかった頃のことなのですが、私が遺跡を見に飛鳥に行った折に偶然刀のイベントか何かが開催されておりまして、確か、河内守さんとおっしゃる刀匠さんが屋外講演会にいらしていて、同時にその方が賞を取った刀も展示されていたのです。凄く近くで見るられる展示で、ライトの当て方も良くて刃文などが見やすく、素人目なので怪しいところはあるのですが、確かに「あれかな?」という、うっすらとした影のようなものを見た憶えがあります。
    (探して来ました。確かこの刀だったはずです。 http://www.mugenkan.com/katyo/katyo_067.html )
    刀匠さんは面白おかしく話されてましたので、どこまで本当なのかはわからないのですが、「古い刀は切るための刀だと人に言われて(※この辺りだいぶうろ覚えです。すみません)、見ばえのする刀ではなく、とにかく切れる刀を打とうと打ったらできた」ということでしたので、美術品とするための打ち方とは微妙に何か違うのかもしれないと思いました。

    作者からの返信

    情報ありがとうございます!
    画像見ました、確かに映り。平成26年作でしかも日刀保の鉄を使用してですか、うーわーこれかこれですか。そうなると自家製鉄ブームがやや下火になった頃合いと一致しますね。
    しかも斬るための刀を打とうとした出来た、という処が凄い。見栄えを重視となると鍛錬を緻密にして鉄を詰ませるのかな。うーん、これは凄い。
    とにかく情報ありがとうございます!
    いやぁ、こうして投稿していた甲斐がありました!