第19話 異世界の作り方③ シナリオ編-2
《ミドルフェイズ》
基本方針
※セッションは一日で収めたい。
※よって面倒臭いことはしない。
※ミドル戦闘もしない。侵食率調整にFS判定を使う。
※アバウトな描写はリプレイ参照のこと。
ミドル1『目覚め』 登場:PC1・PC2・PC3
気がつくと全員なんかよくわかんないとこにいる。
周囲は薄暗く、床の感触はない。ふわふわ浮いてる。適当に描写する。
※最後の記憶は事務所に全員集合したところまでである。
女の子がしくしく泣く声が聞こえてくる。
みると、女の子がうずくまって泣いている。
女神様の登場
年齢はPC3の設定によって調整。
肌は白くて、髪は銀色。天女のような薄いヒラヒラした衣装を着ている。
PC3のみ知覚判定15、達成した場合、女神が百合子本人であることに気がつく。
女神「ああ、よかった。来てくれたのですね、救世主様……! はじめまして、わたしはアナザーワールドの女神です」
にっこりほほ笑み、プレイヤーをアナザーワールドに誘う女神様。
女神「アナザーワールドは貴方がたの世界とは異なる場所にある世界。善なる心の持ち主だけが暮らす豊かで平和な世界なのです」
女神「けれど、ときどき入り込む悪しき心のせいで、その平和が脅かされてしまうの」
女神「今も苦しむ人々の声が聞こえてきます。どうか皆さんのお力を貸してくださいませんか?」
答えは聞いてない。
断られた場合以下。
女神「残念です。でも、人々の声を聞けば、皆さんの気持ちも変わるでしょう」
PC3に特殊アイテム《水晶のお守り》を渡す。
お守りに祈りを捧げることによって1シーンに一回だけ女神を呼びだすことができる別に便利でもないアイテム。女神様はシーンエンドと共に退場。
話が終わったら中世ぽい村に強制移動。
描写:
皆さんの頭上にはいつもと変わらない青空が広がっています。
けれど、いつもの街のにおいとは全くちがう空気で満ちていることに気がつくでしょう。
あたりは一面の麦畑に変わっています。
遠くには水車小屋が見えますよ。穏やかで牧歌的な風景です。
畑では、たくさんの人たちが野良仕事に勤しんでいます。
人々の様子は日本とは違います。瞳が青や緑だったり、髪の色が茶色だったり。
服装も、チュニックを来て腰帯を巻き、革の長靴を履いて頭巾で頭を隠しています。
人々は突然現れた皆さんに驚いて、怖がっているようですね。
※携帯電話は通じる。
※だが、村人に話しかけても言葉が通じない。
モニョモニョ、とかウニョウニョ、みたいな感じに聞こえる。
ドクタードリトルや暗号解読があれば「空から落ちて来た!」「なんだあいつら!」と聞こえる。
適当なとこで血まみれの男が森から走って来る。
男「人狼だ! 人狼が出たぞ! みんな逃げろー!!」
または
男「うにょうにゃ~~~!」※適当で
男は必死に森の方角を示す。逃げ出す人々。
大量の何かが男を追ってきているのがわかる。
全身毛むくじゃらの、直立する犬のようなモンスター……人狼だ!
数は50体ほど。(エキストラ)
描写は適当にする。※リプレイ参照
ミドル2『村にて』 登場:任意 情報収集シーン
戦闘を選び、殲滅後。
PCたちは村人たちから凄まじく感謝される。
手を合わせて拝みだす者、涙を流して喜ぶ者など。
村長「ありがとうございます。あの素晴らしい力、貴方がたが女神様に遣わされた救世主様に違いありません……!」
村長がPCたちを家に招いてくれる。
情報判定にて村の様子を調べることができる。
情報:噂話
・村について 達成値6
現在いるのはコルボ村。
普段は平和な村だが、三日ほど前に、森に突然現れた人狼たちに苦しめられている。
人狼は《悪しき心の持ち主》が生み出す魔性の存在といわれており、
人々は、女神に導かれてやってきた勇者が人狼たちの王を倒してくれると信じている。
・人狼について 達成値6
アナザーワールドでは、普通の暮らしをしていた人たちが突然、発狂して狼になる謎の現象に悩まされている。
人狼は徒党を組み、群れになって獣のように暮らしている。
攻撃的で無慈悲、人としての記憶は存在していない。
情報:UGN 14/20
・FHセル《イリュージョン・キング》について 達成値14または20
絶対的なリーダー、茨王二(いばらおうじ)という人物が率いているなんの変哲もないFHセル。構成員はリーダーに絶対服従。命令違反は即処分。
残業代も払わないどころか、アルバイトの金を巻き上げて美容代に使い込む非道ぶりで知られている。
※20で達成した場合、王二のシンドローム公開。
情報収集後、村長が日記帳を持って来る。表紙には『小林茉莉』と書かれている。
※誰も言語を理解しない場合、このイベントは情報収集の前に来る。村の名前や人狼の情報は日記から収集を行う。または、女神様に入ってもらって通訳するなど。
村長「実は、君たちが来る前にこの村に来た別の勇者がいて、これはその方の持ち物なのです」
日記には小林がこの世界に連れて来られたあとのことが綴られている。
『いきなり知らない世界に連れて来られて、どうしよう。勇者とか言われても、困っちゃうよ。でも、村のみんなも困ってるみたいだし……私ががんばらないといけないんだよね』
『アナザーワールドの女神さまは、人狼に悩まされている村の人たちを助けたら元の世界に帰してくれるって約束してくれた。だから勇気を出さないと。それに、ネットで読んだ小説みたいに勇者の特別な力が目覚めたりするかもだし! 待っててね、お父さん、お母さん、クラスのみんな。がんばって人狼を倒して、絶対に元の世界に戻るからね。だけど、ほんと言うとちょっと怖いな……』
日記はそこで終わっている。
村長「彼女はこれを私に託し、人狼に立ち向かって行ったのです」
小林茉莉は人狼を倒すために森に入って行って、帰ってきていない。
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