第20話 異世界の作り方④ シナリオ編-3
ミドル3 『森の中へ』 登場:PC1、PC2、PC3 FS判定
描写:森の中。適当にする。
森に向かった小林茉莉を探しに、PCたちは昼なお薄暗い森に踏みこんだ。
自然はPCたちの行く手を阻み、ときに助けもする。
→FS判定を行う。
FS判定「小林茉莉を探せ!(人狼のアジトを探せ!)」
完了値11 難易度5 最大達成値20 経験点3
判定① 小林茉莉の痕跡を追え! 技能:知覚
描写:
森に踏み込んだ皆さんは、鋭敏な感覚によって木の枝に結びつけられた目印を見つけました。ハンカチを細く裂いたようなものが、点々と残されています。ウサギさん柄のハンカチです。道に迷わないよう、残してあるようです。これを追っていけば、彼女の足跡を追うのは簡単でしょう
その後、全員で知覚判定を行う。一番高かったPCが木の上に人影があることに気がつく。
楠木蓮が登場する。
楠木蓮「てめえら、どこのモンだ!」
楠木蓮描写。※必要なら。三十秒で考えたから適当だよ。
木の上から男が降りて来る。獣のように牙を剥かん、という勢いで、よく見ると黒髪の間から濃茶の獣耳が覗いている。
その姿はPC1の見知った者だ。年齢は三十路を越えているが、年相応には見えないどこか幼稚な印象を受ける彼。
楠木蓮に違いない。
謎の人物はPC1の姿を見つけると、地面に飛び降りて親し気に話しかけてくる。
楠木「あれっ、PC1じゃん! お前もアナザーワールドに来ちまったのか? あれだろ、あの本にホイホイ近づいたんだろ、ばっかでー!」
楠木「あ~、さっき来た女……? あいつならアジトに……あっ、それは話すなって言われてるんだった!」
楠木「悪いが、俺も上司とかの目があるからな~。設定どおり、お前たちの邪魔をさせてもらうぜ」
楠木「設定? 女神様の作った設定だよ」
楠木「最初は俺らが勇者役だったのによ、顔が悪訳面だからって理由でこ悪役に回されたんだよな」
※PCたちより先にアナザーワールドに取り込まれた茨王子と楠木蓮はこちらの世界で再会し、異世界を脱出するべく女神の指示に従っていた。その間の食料確保などは近隣の村を襲うなどしていたが、やむをえずである。ふたりに人狼を操る能力などはなく、あくまでも女神の配役指示に従っていただけである。
※女神が二人に与えた配役は茨が「人狼の王」、楠木が「その従僕」。指示に従い、救世主の邪魔をしてみごと打倒されれば、帰っていい、という約束を女神とかわしている。
進行値4以上で、判定の内容が変化する。
・壊れたスマホを修理しよう 知識:機械修理/その他イージーエフェクト
描写:
森の中を進んでいくと、皆さんは、小林さんのものと思われる荷物が、大きな木の根っこのとこに落ちてるのを見つけました。中にはスマートフォンもありますが、壊れているのか充電が切れてるのか動きません。スクールバッグにウサギのマスコットがついてます
修理が完了すると、謎の洋館の写真が残されているのを見つける。
小林茉莉からのメッセージ:
『ここからもっと西に行ったところに、古いお城があります。
人狼たちはそこから村のほうに来たみたい。
このメッセージを受け取った人は、どうか村の人たちを助けてあげて。
あいつらからやっと逃げ出してここまで来たけど、私はもうダメみたい……』
※小林茉莉の、アナザーワールドでの行動
小林さんはアナザーワールドに取りこまれ、救世主として放り出されたあと、各地を転々としながら持ち前の明るさと積極性を発揮。自主的に謎言語を解明しつつ、ほかの取りこまれた人々と交流も持っていました。(その全てを日記に記しています。)なお、彼女には特別な能力はありませんが、女神様が携帯電話だけはずっと使えるようにしてくれていました。ただし、通話やメールの能力は封じられています。
彼女はコロボ村を訪ね、人狼から人々を守るために森に入りました。
なんとか悪役にさせられた茨たちの拠点である《洋館》を発見したものの、当然のことながらオーヴァードである彼らに太刀打ちできるはずもありません。
森を逃げ戻ったものの捕まり、洋館に連れ戻されてしまいました。
進行値8以上で、判定の内容が変化する。
・楠木の追跡を撒け 肉体/RC/なんでもござれ
楠木の追跡が本格化し、木の向こうから飛礫を撃ち込んでくるようになる。
森の中は土地勘のある彼の独壇場だ。
急いで脱出しよう。
専用ハプニングチャート。
※サプリ掲載のものをいじっただけなので、適宜変更して使用する
1~5 妖精が現れ、妙な粉をふりかけられた。気がつくと逆走していた……進行値-3
6~10 大岩が転がって来た! 楠木が崖の上から落としてる! ラウンド中、難易度+1d10
11~15 ドラゴンが道を塞いでいる! 難易度+1d10
16~20 スライムを見かけた。オーヴァードの敵ではない。とくになし。
21~25 落とし穴に落ちた。遠くで楠木が爆笑している。怒りのあまり、あなたは暴走する
26~30 村長さんからお弁当を貰っていたことを思い出した! ランチタイムだ。ダイス+1
31~35 小人が現れ、近道を教えてくれる。クリティカル-1
36~40 美しい森の精霊が水浴びをしている……。楠木がよそ見をしている今のうちに進もう。ダイス+1
41~45 大狼の群れに囲まれる。上手く懐かせたら背中に乗せてくれるかもしれない。ラウンド中最大達成値・難易度+1d10
46~55 花畑をみつけた。とくになし。
56~60 道に迷った旅人を発見。村の場所を教えてあげよう。進行値-3
61~65 狩人の落とし物? 弓矢が落ちている。チャンスだ! ついて来る楠木を狙ってみる? 最大達成値+10
66~70 遠くから楠木の高笑いが聞こえてくる。暗がりに紛れて、石礫が飛んでくる。判定のあとに1d10のダメージ
71~75 毒キノコ発見。邪毒を食らう
76~80 ヘンな形の木の実がある。ダイス-5
85~90 なんだか背中が寒い。振り返るとゴーストに憑りつかれていた。クリティカル+1
91~95 道の途中にかわいいワンコがいます。撫でてみよう。……楠木君でした! 2d10だめーじ
96~100 どこからともなくヘンな声が聞こえる。「ククク…力が…欲しいか……?」闇の波動に目覚める。進行値+1
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