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だいぶ学校には慣れてきた。佐久間の他にも仲のいいやつは増えた。部活の先輩は優しく放課後も楽しいスクールライフを送っていた。
そんなある日だった。委員会が月に一回ある招集の日がやって来た。今まで入ってはいるものの担当の曜日も決まっておらず特に何をしているわけでもなかった。
そして気づいた。図書委員のもう一人は竹中真咲だった。この場合どうすれば正しいのか俺はわからなかった。
きっと竹中が図書委員だなんてこと図書室を使う奴が知ってるか知らないかってところだ。委員会中話したところでさほど問題はないはず。
だが、その行為が委員会が一緒だと知らないクラスの奴らに見られたら。
どう思われるのか。俺はその事を考えながら図書室へと向かった。
結論から委員会は俺の心配なんかものともせず、何事もなく終わった。否何もなかったとはいえないのだけれど、この委員招集が無くてもきっとそうなっていた。
先刻俺は担当の曜日が決まってないと言った。そう問題はそこで起きた。転入して来た俺は分からないことでも気軽に聞けるようにと、竹中と同じ曜日に入れられたのだ。
委員招集中ならまだしも、曜日ごとの当番はクラスの奴らもきっと来る。そして説明などをきっと竹中から聞かなくてはならない。
そんな一抹の不安を抱えながら俺は火曜日の当番を待った。
竹中真咲は本当に人と話さなかった。自分からは話さないし、誰も話しかけない。
その事に関して不満はなさそうだし、もはやこれはいじめでもないんじゃないかとさえ思った。
でも、ちょっかいを出された時ふと怯えた顔をする。その行為に対するものと言うよりは他になにかに怯えるようなそんな顔だった。
そしていじめをいしてる、クラスのいわゆる一軍の奴らの中に1人、竹中の事を気にかけている奴がいるっぽいこともわかった。
水瀬千紗都はクラスの一軍メンバーに属している。本人はあまり派手な容姿をしていないが、気配りもでき誰にでも話しかけれるいいやつで結構モテるらしい。
これは俺の予想だげ、佐久間もきっと水瀬が好きなんだと思う。まぁ転校して来たばかりに俺には手助けも何もできないが。
そんな水瀬はきっといじめという罪悪感から、あまり表には出さないが竹中を心配しているようだった。
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