③ テレビから広まる秘密
「ほらよ」
わたしの机の前で、
「これ?きのう言ってたのって」
西尾は、きのう、イイお知らせがあると言っていたのだが聞こうとしたら、
「そ。おれらにぴったりじゃねぇかな」
紙を見ると、なにやら文字や
~
当番組は、世界各国の不思議なことを調査する番組です。 番組では、視聴者の皆様から送られてきた不思議も、調査しております。特に、UFO・UMA・怪奇現象などを
どしどしお寄せください!
↓
体験談など
________________________________________________________________
_________________________________________________________________
↓
写真・動画
「 」
「なにこれ」
わたしの一言で、
「っええ~~!あんた、『不思議発掘たんけんたい!』知らんの?」
なんか、すごいバカにされてる気がする。同時に、イライラしてきた。
「それは、知ってる。この紙はなんだって言ってるの!」バン!
わたしは、机に紙を
「あぁこれ?サイトで、コピーしてきただけ」
だから、それは
「おれらの超能力のこと、送ろうと思って。ていうか、さっきから、文句があるなら言えよ」
おれらの超能力のこと、送ろうと思って。
超能力のこと、送ろうと思って。
送ろうと思って。
頭の中で、西尾の言葉がエコーする。しまった。西尾は、まだ、
「まあまあ。まずは、一回、送ってみよう!」
まずは?一回送ったら、終わりじゃない。というか、こうゆうのって、何回も送るものなの?
「いちいち、ツッコミが長いんだよ。じゃあ、今日家帰ったら、すぐおれん
西尾が、平然とそう言った。ちょっと待って。わたし、西尾の
「え?そうだっけ。じゃあ、いっしょに帰るか」
「やだ」
「んー。地図書くか」
それならよろしい。西尾は、どこからか白紙をもってきて、せっせとペンを走らせる。思ったより、きれいに描けている。なんのきなしに、
「西尾の家、どれ?」
西尾は、〇△スーパーと描いてある四角の、となりのとなりの四角を指差した。その四角のなかには、
「、、、この捧人間は、地図に必要なものなのかな?」
わたしは、西尾にやさしくきき返す。
「この地図は、西尾の、落書き帳じゃないんだよ?」
ここで怒ったら、おしまいだ。何より、わたしはシンプルが好きなんだ。シンプル・イズ・ザ・ベストだ!
「ほい」
西尾から、地図がわたしに手渡される。地図を見ると、あの捧人間はいつのまにか、消しゴムでけされていた。
「西尾がけしたの?」
すると、返って来たのは意外なこたえ。
「いんや?委員長だよ」
わたしのとなりに、委員長がいつのまにか立っていた。性格に似合わず、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます