第30話
~father's love~
「あれパパ? どしたの泣いちゃって?」
「……泣いてない。それより、瑠衣」
「ん?」
「あの子と、付き合ってるのか……?」
「ぶっ」
「……そうか。……キスはしたか? デートは?」
「ななっ、ななな何言ってるのパパの馬鹿! そんなの教えるわけないじゃん、ほらもう早く寝るよ!! ちゃぶ台どかして!!」
「しだのか。……瑠衣も、女の子なんだな。母さんも、昔はこんな初々しかったっけか。……あの子も芯は通ってるが、まだ青い。……一緒に寝る時は、きちんと避妊g」
「うるさああああぁぁぁい!! もうパパなんか知らない!!」
「……瑠衣」
「知らないって言ってるでしょ!! 話しかけないでよこの馬鹿!!」
「……うぅ、あああああああ!」
「えぇ!? 何でパパが泣くの!? ほらほら落ち着いてって、まだお嫁さんに行かないから。あたしまだ高校生だし」
「! そうか、あの子は年下か。でも……あの子も十八まであと一年しかない……!」
「だから奏太は違うって……まだそんなとこまで行ってないし……」
「……ほら、いつの間にか下の名前で呼んでる……前は神保の嬢ちゃんしか名前で呼んでなかったのに……」
「だから違ぁぁぁあああうッ!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます