第18話

~a man and a girl~


「っ……! 風見君!? ……な、何を」


「決まっているだろう、彼が邪魔だからさ。さすがに向き合っての戦闘は不利にもほどがあるのでね、不意打ちさせてもらった」


「け、警察を呼びますよ、これは立派な犯罪です!」


「その前に君を襲ってしまえば問題はない。日本の強姦被害者が警察に訴える割合、どのくらい低いと思う?」


「ぇ……」


「いやぁ、楽しかったよ。追尾に盗聴、無言電話に脅迫電話。人前だと本当に何事もなかったかのように振る舞っていた所がまた萌えさせてくれたね。舞歌だけに」


「いや! 止めて下さい! お金ならまだ払えますから、お願いします……」


「いいねぇいいねぇその表情。また犯しがいがあるってものだ。君は前から有名だったからねぇ。ずっと狙っていたんだ。君のお父さんにお金を貸してあげたのも、全ては君に近づくため、君に『父が借金をしている』という負い目を負わせるためなんだから」


「!! ……ッ……」


「ここでは少し寒いし、人目につく。僕の家に来なよ、たっぷりともてなしてあげる」


「い、いやっ! 来ないで!」


「そうは言っても、僕たちはこれから体を一つにする運命なんだ。今更の抵抗は少し勘弁してもらえないかな? じゃないと、そこでくたばってる男の子みたいになっちゃうよ?」


「! かざっ……」


「大丈夫大丈夫、心配しないで。さすがに殺人は色々と事後が面倒だからね。威力は護身用のを少し強めたくらいさ」


「か、改造ってことですか……罪がまた増えますよ」


「その手には乗らないよ。……それにしても、彼、動けなくなっているだけで耳はおそらく聞こえていると思うんだよね。ここはどうだろう、彼も連れて行って、彼の目の前で行為を楽しむというのは」


「ダメッ! ……です。お願いです、見逃して下さい……」


「彼の友人からも色々と情報を聞き出したが、彼はとても面白い反応をしてくれそうだ。そうだそうだ、そうしよう」


「ヒッ……」


(誰か……助けて……!)





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