幕間 注釈・登場した日本の神様たち

 この作品をここまで読んでいただき本当にありがとうございます。


 ポンポンとキャラクターを出してきましたが、ようやく物語もひと段落したので、これまでに登場した神様をまとめる回を設けました。日本神話に詳しい方には退屈な注釈ですので、読み飛ばして進んでいただければと思います。

 古生代の生き物みたいな名前の神様ばかりでとっつきにくいですが、我が国の神様たちなので、親しみと楽しみをもってもらえると嬉しいです。


 なお、日本神話は古事記、日本書紀…などモノによって神様の解釈や漢字が違いますが、この史料に準拠している、というのはなく、解釈は面白くできそうなもの、漢字はカッコイイものを取り入れています。


 (例)

 大物主と大国主の同一視:

 ⇒こんぴらさんで有名な大物主は、日本書紀では大国主の一側面ということで同一の神様の扱いですが、小玉姫の乗り物で摩伽羅を出したかったので、その説はとらず別物としました。


 調べながらお話を書いてはいるのですが、間違ってることを書いていたらごめんなさい、許して。


 引き続きお付き合いのほど、なにとぞよろしくお願いいたします。


                            雪白 木の葉 拝



■第一話の登場人物


・大綿津見(おおわたつみ):

 海の神/伊弉諾(いざなぎ)と伊弉冉(いざなみ)の子/

 主祭神として代表的な神社:沼名前神社(ぬなくま・じんじゃ) 広島県福山市


・塩土老翁(しおつちのおじ):

 海、潮流、予言の神など/伊弉諾と伊弉冉の子/

 主祭神として代表的な神社:鹽竈神社(しおがま・じんじゃ) 宮城県塩竈市



■第二話の登場人物


・小玉姫(おたまひめ):

 創作/大綿津見の末娘


・天照(あまてらす):

 三貴子、天界の主/伊弉諾と伊弉冉の子

 主祭神として代表的な神社:伊勢神宮 内宮 三重県伊勢市


・大物主(おおものぬし):

 農業殖産、漁業航海の神など/

 主祭神として代表的な神社:金刀比羅宮(ことひらぐう) うどん県仲多度郡


・摩伽羅(まから):

 インド神話の怪魚/「こんぴら」の語源となった神の乗り物の水神「クンビーラ」と同一

注)インドでは鰐を神格化した神様ですが、本作の上半身ヤギの設定は摩伽羅がギリシャ神話のやぎ座と習合されていることからその絡みで。



■第四話の登場人物


・木花咲耶姫(このはなさくやびめ):

 火、安産の神など/大山祇(おおやまつみ)の娘/

 主祭神として代表的な神社:富士山本宮浅間神社 富士山山頂



■第五話の登場人物


・磐長姫(いわながひめ):

 長寿の神など/大山祇の娘、木花咲耶姫の姉/

 主祭神として代表的な神社:雲見浅間神社 静岡県賀茂郡


・グランドジャンプ:

 ジャンプに比べ薄いのでふつうなら間違えない。



■第六話の登場人物


・大国主(おおくにぬし):

 国造り、医療、呪術、兎、縁結びの神など/

 主祭神として代表的な神社:出雲大社 島根県出雲市



■第八話の登場人物


・葛葉姫(くずはひめ):

創作/大国主の孫、素戔嗚(すさのお)のひ孫



■第九話の登場人物


・素戔嗚(すさのお):

 三貴子/伊弉諾と伊弉冉の子

 主祭神として代表的な神社:いろいろ


・八雷神(やくさいかづちのかみ):

 雷、水の神/伊弉冉から生まれた八柱の雷神(蛇神)

 主祭神として代表的な神社:葛木坐火雷神社(かつらきいますほのいかづち・じんじゃ)

 奈良県葛城市


・生弓矢(いくゆみや):

 大国主が素戔嗚からかっぱらった三種の神器のひとつ。



■第十話の登場人物


・黄泉軍(よもついくさ):

 黄泉の国の鬼の軍団。

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