第10話。年始め。

ギャンブラーこと:ずずー。ずずー。


ギャンブラーことはお蕎麦を食べている。年越し蕎麦からずっと蕎麦ばかり。


おい。たまには違うもの食べろよ。


ギャンブラーこと:正月はお買い物行かないの。ずずー。ずずー。


もう4日だぞ。そろそろ良いだろ。


ギャンブラーこと:いっぱい買ったの。ずずー。ずずー。


しかし…。正月も一人とは…。


ギャンブラーこと:良いの。パパもママも忙しいの。ずずー。ずずー。


おせち食べないのか?お雑煮は?


ギャンブラーこと:良いの。お蕎麦有るから。ずずー。ずずー。


ミサトさん:笑えない。これ食べなさい。おせちよ。それとこれお年玉。明けましておめでとう。


シンジ君:明けましておめでとう。おせち美味しいから食べて。蕎麦ばかりじゃ体に悪いよ。


ギャンブラーこと:あっ。ありがとう。明けましておめでとう!


ミサトさん:あんた。近所なんだからいつでも遊びに来なさい。遠慮なんてしなくていいから。


シンジ君:そうだよ。いつ来ても良いから。


ギャンブラーこと:えへへ。あっ。ありがとう。


そう言うと2人は帰って行った。


かなり良い2人だな。お前心配されてるぞ。


ギャンブラーこと:そっ。そうかな。えへへ。


おせち食べるのか?


ギャンブラーこと:これは大事に取っておくの。大切な物なんだから。


食べろ。傷んだらもったいないぞ。


ギャンブラーこと:うー。分かった。夜食べる。よし!


そう言うとおせちを前に。いつものバレリーナ。いつもの踊り。


ギャンブラーこと:ほほーい。ほいほいほーいのほいさっさ。ぽちっとぽちっとぽーちっと。


踊り終え、いそいそと着替える。


ギャンブラーこと:さて。忙しい。忙しい。



こうして、ギャンブラーことの日常は続いていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る