からむ量子のアモルメカニカ ~恋愛力学~

作者 ユメしばい

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★★★ Excellent!!!

クオリティの高い作品です。恋愛、コメディ、SFにアクション……読みたい要素が全部入ってるんじゃないの? と思うくらい、全部入りな作品!

量子力学とかわかんなくても大丈夫! ストーリーがしっかり作りこまれているので、判らなかったとしても最後までちゃんと楽しく読めますよ!

主人公は作中、沢山のトラブルを乗り越えて行くことになるので、最初から最後までだれることなく読み進められます。

ちなみに私のお気に入りのキャラクタは担任の帰化済の元ドイツ人、田中・カール・エルンスト・ルートヴィヒ・計画久。

★★★ Excellent!!!

 『神はサイコロ遊びをなさらないどころか名うてのギャンブラーでした』……今は亡きホーキング博士のそんな言葉を思い出した。この場合、神とは誰なのだろう。作者か、読者か、作者に取りついた情熱か、それに感応した読者の興奮か。いずれにせよ京極堂こと中禅寺氏が語ったように、観測それ自体が観測の対象に与える影響をたっぷりと堪能できた。作者の豊富な物理学の知識も嫌味ではない形で垣間見た。

★★★ Excellent!!!

ニートになってしまった30歳独身の男、時生翔。
でも彼はそんな自分の生活を変えたいと望んでいた。
ただ、少しばかりその手段が怪しい本に頼ったものだったが。

そんなオープニングから始まる物語。
自分の過去を振り返り、あの頃からやり直せたらな。そんな思いを抱えていたからか、巻き込まれるように過去へと向かう。そこで出会った過去の自分。かつて諦めてしまった夢や人間関係を取り戻すため、過去の自分を励まし、試行錯誤して導いていく。
周囲の仲間たちを巻き込み、遅めの青春を取り戻していく姿は思わず応援したくなります。

★★★ Excellent!!!

30歳ニートな主人公は……気づいたら16年前にタイムスリップしており、その身体は少女になってしまっていた!?
そんな導入から始まる青春SF作品です。

自分の生き方に疑問を持つ主人公が、過去の自分と対面して四苦八苦する姿は面白く、後半の盛り上がりは力強くて、青春って奴をこれでもかと感じさせてくれます!!

後半の盛り上がりの演出力はユメしばい様の物凄く強い所です。
ぜひともそれを他の読者の方にも感じて欲しいです。

イリヤの空が好きな人なら、さらに楽しめるかも知れません!
面白かったなぁ!

★★★ Excellent!!!

仕事をクビになり、家族や友人とも上手くいかず、30歳にして最悪なニートライフを送っていた時生翔。ある日彼は夜中に訪れた神社で、突然発生した謎の光に巻き込まれ意識を失ってしまう。
そして目を覚ますと、なんとそこは16年前の1999年だった。
それだけでも驚きなのに、なぜか翔は少女の姿になっており、さらに自宅に変えれば中学生時代の自分がいた! どうにかこの時代の翔と家族に事情を説明して、「翔子」としてこの時代で暮らすことに。

未来から来た翔は見かけは少女だけど、その中身は30歳のメンタルを持つふてぶてしいおっさん。
一方当時の翔は、自分の将来や人間関係に悩みを募らせるナイーブな中学生。
同一人物でありながら、全く正反対な性格の二人のやり取りが読んでいて非常に楽しく、しかも紆余曲折を経てこの時代の翔が、翔子に恋をしてしまうのだからますます面白い。

奇を衒った設定ばかり目立ってしまいますが、自分の失敗を翔に繰り返させないよう翔子が悪戦苦闘したり、過去にできなかった自分の心情をさらけ出して周囲にぶつかっていく姿はまさに王道の青春もの。
タイムスリップ、トランスセクシャル、そしてティーンエイジ・サマーと三つのTSが重なりあう、青春SF好きは要チェックな一作です。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=柿崎 憲)