おっさん転生する

「ケアだぁあ?よくわからんな。」


『まぁ、ケアってよりはサポートだね。大体いくらジェプトの知識があるにしても、身体能力的に魔物と素手でタイマンとか無理だし、そもそもその知識があてにならない事も多いしね。折角生き返らせても、さっさと死んだら僕的につまらないからね。』


「ブハッ。流石神様って所かねぇ。人の生き死にを楽しもうとしてるんだから。宗教のアホ共が知ったら、なんて言うやら。」


まず絶対に信じはしないで、偽者とかほざくんだろうけど。


『仕方がないさ。そうなったとしても、僕らを信じるものが居る限り、僕らは生き続けるんだから。それだけ長く生きてたら、何か新しい刺激を求めるのは自明の理ってやつじゃあないかい?』


「クックック。 やっぱ面白ぇや!…だからそんな面白い神様に私は従いますってね。俺ぁそっちに行ったら何すりゃ良いんだい?」


人知を超えた存在の自明の理とやらが気に入ったし、一度(気付かずに)終わってしまった人生を(別の世界とはいえ)新しくやり直させてくれるんだから、感謝こそすれど文句は無い。


『うーん。指名とか全然無くて、ただ生きてくれれば良い。』


だから、どんな事でも受け入れるだけだ。


「分かりました、我が主よ。」


『やめてよ気持ち悪い。』


「俺の気持ちだ黙って受け取れ。」


『えー、いらなーい。』


「失礼なやつだな!微妙に気付いてたけど!」


『取り敢えずゲームキャラで良いよね!答えは聞いてなーい!』バタン


「おいこらちょっとま、ぎゃああああっ!!!?」


地面がねぇ!?


『いってらっしゃ~い。危ない魔物が居るけど、気を付けてね~。』


「今んとこお前が一番危険な奴だぁー!!!!」


ふざけんな殺す気か!

落ちる落ちる落ちる落ちるーー!

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