☆天人界へようこそ☆

天使と人間が棲む世界

不思議な声に導かれるように、私は『とびら』をくぐった。

「・・・ここは、どこなんだろうー・・・、あの声は一体ー・・・」

私を『この世界』へ導いた彼の声が、気になっていた・・・

『ようこそ。』

背の高い青年が私に話しかけてきた・・・

見た感じ年上っぽいー・・・

「あ、あのー・・・！ここはどこなんですか！　あなたは一体ー・・・」

・・・うん、まずねツッコミどころ満載よ。

だだだだだだだだってー・・・・

話しかけてきた彼、、、、、、

背中から羽根が生えてるっ！！！

『ここは『天人界』という場所、そして私の名前はカナタと申します。』

と一礼したー・・・・

ん・・・？

てん、、、にん、かい・・・？

「・・・て、てんにんかい・・・？」

『はい、聞き慣れない言葉ですよね。』

聞き慣れないもなにもー・・・

空の上に世界があることを今初めて知ったよ・・・

『天人界とは、天使と人間が棲む世界のことを言います。』

「・・・天使と人間が・・・？　それじゃカナタさんは天使？」

『正確には『天使と人間の間に生まれたハーフ』と言った感じでしょうか＾＾』

「・・・だから羽根があるんですか・・・？」

『そうですね。』

そう言って笑う彼は、とても優しい青年だった。

だけど、、、どこかで聞いた声・・・・

「あ、そう言えば私・・・、不思議な声に導かれてここに来たんです！」

『不思議な声、ですか？』

「はい、『こっちにおいで』とか『君がいるべき場所はこっちだよ』とか・・・」

『君がいるべき場所は、そこじゃない。こっちだよ、さぁ早く・・・』

「その声っ！公園で聞いた声と同じだ・・・」

『私です、あなたを呼びました・・・、心を閉ざしてる君を助けたくてー・・・』

と彼の手が私の頬に触れれた。

天使と人間の混血ハーフな彼の手は・・・・

人間と同じとても暖かく感じた。