第2話 現れたのは白タイツの美少女
ミズキはガクガクと震えながら、周りを見回す。
そこはジメジメとした暗い穴の中のようだった。
しかも臭い。濡れた犬のような臭いがする……
「ここ、どこ……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」
ミズキは恐怖に打ち震えた。頭は暖かかったが、薄着をしている全身は凍えるような冷気に震えている。
ぐるるるるるううううううううううう
不穏な声が聞こえ、ミズキははっとして体を固くする。
闇の中からムワッとした悪臭が押し寄せてきて、ぼんやりとその悪臭の正体が垣間見えた。
オーガだ!
しかし、事態を把握していないミズキには何が何やらわからない。
オーガはもつれて汚物の付いた毛を体中に生やした巨体のモンスターだ。手には棍棒を持っている。
それをいきなりブンッと振り回してミズキに襲い掛かってきた。
「いやあε≡≡ヘ( ´Д`)ノ」
ミズキは飛び起き棍棒を避ける! スカートがフワリと空気になびいて白いパンツが見えそう……で見えない!
どんどん棍棒に追い込まれ、かすっていくたびにブラウスからスカートまで破れていく。
容赦のない棍棒はとうとうミズキの頭にまで及んだ。
「や! ダメェ(*´Д`) 頭だけはラメェ!!」
ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
ニット帽を両手で押さえて、ミズキは逃げた。
断じてハゲが見られて恥ずかしいのではない!
愛する妻のニット帽を死守するためなのだ!
どんどん追い込まれていき、ミズキに逃げ場はなくなった。
「も、もう……ダメかも……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」
ミズキが恐怖に縮み上がっている時――!
「待て!」
鋭く可愛らしい声がかかった。
「お前の相手はわたしがしよう!」
ミズキは声のした方を振り返る。
そこには――――――っ
白タイツに肩にかけた白いブーケ、の他には何も身に着けていない、金髪ロングをツインテールにし、両手に二本の刀身が長い両刃の剣を持っている美少女がいた!
しかも、きょにゅうー!
そのふつくしい身にまといし鎧はレッグウェアのみ。全身を纏う魔力でできた聖なる鎧。
「き、きみは……!!?」
ミズキが問うと、美少女が流し目でちらりとミズキを見やり、微笑む。
「わたしの名は、ライティ。あなたはわたしが守ってあげよう。予言の少女よ」
「よ、予言……!? 工エエェェ(´д`)ェェエエ工???」
ライティは風のように素早く、両手に持った二本の剣を美しく演舞させてオーガを切り刻んでいった。
美しい金髪ツインテールが空を切るごとに、重力に逆らえず、胸のあれがふるんふるんと揺れ動き、遠心力で上半身が踊り出す!
それはまるで洗練されたダンスのようだ! その足首にまとい付く金鎖のアンクレットのルビーがキラキラとかきらめく。
しかもすっぽんぽんの体の大事な部分はカメラアングル的にいつも髪か剣で隠されている!
「ふ、ふつくしい…‥( ̄O ̄;)」
ぐおおおおおおおおおおっ!!!
オーガはあっという間に美少女の剣のもとに倒れ伏し、息絶えた。
さっ!
腰を抜かして地面にぺたん座りしているミズキの前にライティがひざまずく。
「お待ちしておりました……予言の少女、ミズキ様」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工!?
ミズキはあまりの驚きにヒッシとニット帽を握りしめるのであった。
このニット帽の秘密は……誰にも知られてはいけない………………
※この後ハゲシク書き換えます。
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