異世界転生しましたが一部しそこないました
藍上央理
第一部 白いレッグウェア!
第1話 愛する妻のニット帽
寒空の中、ミズキは今日も家族のために仕事へと向かっていた。
「今日は人が多いなぁ……ま、でもいいか! 人が多い法が暖かいもんね(*´艸`*)」
ミズキは完全防備。寒さ対策は完璧だ。首にはマフラー、手袋、ヒートテックシャツにももひき。
そして重要なのは、寒空の中、さらに寒々しい……それはハゲ!
そのハゲを妻が編んでくれた温かなニット帽が優しく包み込んでくれている。
ホームに入ると、列車が出ていくところだった。人の列に並ぶはずが予期せず先頭に立ち、黄色い線の内側で待つことになった。
「わーいヽ(=´▽`=)ノ これで座れるかもしれないな♪」
しばらくすると次の列車がやってきた。
この駅は乗り継ぎ駅でもあり、乗り降りがハゲシイ。
ミズキは行儀よく黄色い線の内側で列車がホームにはいるのを待っていた。
――とんと、軽くミズキの背中が押された。
「あっ」
ミズキは押された勢いで列車がホームに入ってくると同時に、よろけて……
あっーーーーーーーーーーーーーー
しばらくミズキは気を失っていたように思った。
ホームで倒れてしまうなんて……僕としたことが。などと思いながら目を開ける。
「あれ……?」
ミズキは目をこすった。
ホームじゃない……?
ミズキは目をこすった手を見た。
白くて小さな愛らしい女性の手。
「え!? え!」
驚いたミズキは体中を見回した。
ふわふわとした白いブラウスに赤い生地にタータンチェックのミニスカート。足には白いガーストを身に着けている。
「ええ!? (・o・;)」
ミズキは思わず頭に手を当てた。
(この手触りは……!)
愛する妻の編んだニット帽。優しくミズキの頭を包む……。
ミズキはそっとニット帽を脱いだ、そして……
異世界転生されたけど一部しそこなったミズキだった…………。
※後でハゲシク書き換えます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます