第5話 最初の異世界の住人?


思ったよりも軽快に進めているが、如何せん方向が合っているのか間違っているのか不安と闘いながら進んでいるため、体力もあるが、精神的に疲れてきた。


しかし、今いる場所は、森または山林である。

当然座って休むとなると、木の根元か、岩、地面になるが、なるべく地面には座りたくない。もちろん感染症対策だ。


特に異世界となると、今までの免疫系とは全く違う感染物質が多く存在するだろう。むやみに接触することはできない。

一番ベストなのは、岩の上もしくは水辺近くの岩肌がある場所だ。もちろん水辺自体はアウトである。川は特に危ない。


休めるところがないか、周囲を観察しながら1時間弱進んでゆくと、水が落ちる音が聞こえてくる。滝だろうか。水分補給も兼ねて、そこに向かう。

……確かにステータスには水魔法はあった。しかし

「魔法の使い方がわからん」

魔法って何? 魔力とは何ぞや?

魔法が使えるようになったら、インターネット機能が使える魔法開発してやる。




あれから5分程歩き、やっと着いたのだが、どうやら先客がいるようで、水浴び?をしているようだ。滝の規模はそこまで大きくはないが、それでも立てる水しぶきは大きく、滝の落下点周辺は、ミスト状に舞っている。

さもそれをまるでシャワーのように浴びている人は誰なのだろうか、

気になって近づいたのがいけなかったのか、草むらから出て、水辺周辺の砂利を踏みしめた瞬間、その人が消えた。

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