第4話 目を開ければ異世界
白い世界がなくなり,気が付くと,森の中にいた。
異世界トリップ系の過半数が森なのだから,予想はしていたが,今のところ周囲に物音などはなく,鳥や虫,小動物の鳴き声がそれぞれ響き,さながら音楽のように心地が良い。
姿は見えなかったが,加護を与えると言っていたため,神とかそこらの部類なんだろう。
姿が見えないせいで,神々しさがなかっただけに,どうも実感がわかない。
「まずは情報収集だけど……」
これは動いてもよいのか,ゲームのようにステータスは見られるのか?
「これがステータスか」
疑問に思っただけでステータスが表示された。
強く念じる必要があると思っていたけど,そうではないらしい。
ステータスはどうやら下記のようだ
名前:ソウジロウ・ヒナタ
年齢:28(18)
性別:男性
種族:半神(人神)
Lv.1
生命力(HP) 20
魔法力(MP) 10(100)
筋力 10
俊敏 5
技量 20(+2000)
知力 50(+5000)
体力 5
魔力 30(3000)
運 100(1000)
<アクティブスキル>
炎属性 光属性
天属性 重力属性
創造 生活魔法
<パッシブスキル>
鑑定
調合
偽証
言語自動翻訳
<称号>
異世界からの訪問者
科学人
異世界の治療術師
神々の寵愛
<加護>
全能神の加護
上級世界神の加護
創造神の加護
太陽神の加護
技能神の加護
アグマ神の加護
白の女神の加護
どうやら多くの加護をもらったようだ。
色々と試行錯誤してみたところ、念じかたによってステータスが脳内に表示されるパターンと、目の前にパネル状で表示されるパターンの2種類があることが分かった。
どうやら、詳細は現在は見られないようだ。
「まるでゲームのようだ……」
本当にゲームの世界だったらどんなに良かったことか。しかし、これがゲームの世界だなんて思ってたら、間違いなく死んでゲームオーバーだ。もちろんコンティニューは無いだろう。
ゲームや小説のように気軽には進めない。
しかし、今いるところは、間違いなく森。傾斜があるから山なのだろうか。幸い草木はそれほど密集していなく、雑草は膝下程度しかないため、進むのは難しくない。しかし、それでもなるべく警戒して進むことは怠らない。どのような生物がいるか予想がつかないからだ。もちろん、ウイルスレベルまで細かく気にしては埒が明かないので、寄生虫レベルまでの警戒ではあるが。
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