第4話 朝


どれだけ眠れなくても、月曜日の朝という時間はやってくる。


いつもより早めに支度・朝食をすませ、のんびりと通学路を歩く。


家より学校でこの問題を解決したかったからだ。


歩いていると、


「おーい、瑞希ー?」


ぶんぶんと手を振って俺に近づいてくる奴は....。


勇気だ。


勇気は同じテニス部で、元気いっぱいの奴。

見ての通り、朝からテンションが高い。


そしてそのテンションは崩れないというハイテンション....。


でも、朝からこんなテンションは正直言ってうるさい。


「おはよう」


と挨拶の言葉を言うと勇気が突然


「お前、なんか雰囲気変わったよなー!かっこいいっていうか、優しいっていうか?」


「は?」


カッコイイと優しいってまったく正反対の言葉じゃないか。


どういう意味だ?と問うと


「幸せ、っていうか恋してます!って顔してる~」とニヤニヤしている。


よくわからないものだなと思いながらも「恋?」という難題についてもう一度、考えざるを得なくなってしまった




恋とは....。


「なんだろうね」


「ん?何がだ?」



よくわからないけど、その感情をもらった人は嬉しいのだろうか。

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