落っこちた木の実⑤
翌朝、目を覚ました猿は散歩でもしようと木から降り、地面を歩き出しました。
すると、後ろから誰かに呼び止められたのが聞こえました。
振り向くと、亀と鳩とリスが、猿の大好きな青い木の実をたくさん抱えて立っていました。
3匹は言いました。
「猿さん、昨日のお礼に来ました」
猿にはみんなが何を言っているのかわかりません。
だって昨日はいつも通りに過ごしただけで特に何のいいこともした覚えがないからです。
猿は言いました。
「何かの間違いじゃないですか? だって私は、何のいいこともしていませんから」
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