第13話『天使の庭』視点:ジュノ&クラマ
慌てず歩いて光を追っていくと、その先には本物そっくりの滝があった。
もちろんそれはインテリア用のオブジェで、光をたくみに使ってそう見せているだけの偽物だ。夜間の今はオレンジ色、赤色、黄色、緑色……と季節が移り変わるように滝も色を変えている。
クラマが手を伸ばして触れてみる。
すると不思議な光はまるで水のように辺りへ散った。でも本物の水ではない為、周りにある本は一切濡れない。
「確かに最後の蛍火はこの滝の奥に進んでったよな? 見ただろ?」
「うん。確かに奥に入ったね」
頷くクラマを見てジュノは先頭に立つ。
「じゃあ出たとこ勝負でいっちょ行くか」
と一歩踏み出したところで、ふと言っておきたい事を思いついたため振り返った。
「本当ならここで――、旧冥王族の遺産をおれみたいな普通の人間が最初に踏み荒らすわけにはいかない。シャムエル、冥王族のお前がおれの代わりに人柱になるべきだ。と言いたいところだけど、今回はおれが先頭を切る。何が待ってるか分かんねーから、お前らは少し時間を置いてから来い」
ジュノは先に手をのばして滝に触れる。
「んじゃ先に行ってるぜ」
スッと躊躇うことなく光の中へ消える。
すると――、
向こう側は薄暗い路地裏のような通路がまっすぐ延びていた。
後ろを確認すれば薄くふたりのシルエットが光越しに見えるが、どうやらあっちは見えていないらしい。何をやっても全く反応は返ってこなかった。
ま、そりゃそうだよな、とジュノは納得して改めて進行方向へ向き直る。
通路そのものは短い。
突き当たりにはどう見ても怪しい黒塗りの扉が一枚あるだけ。
次の瞬間、不意に体が思い出したかのように身震いした。
「う……、さむっ」
ぶるぶると震える。
息を深く吸って吐いてみると、冬場のように白い息が漏れた。
「ふ、ふざけんなっ。絶対空調ぶっ壊れてるだろ、ここ……」
とにかく早く出ようとジュノは足早に扉へ向かう。
扉に辿り着くなり、急いで開けた。
その直後、ジュノは凍りついた。
目に飛び込んできた景色には見覚えがあった。思わず脳は固まってしまったが、記憶は問題なくしっかり再生される。
それはウズハの所有していた植物に関する本に記載されていた。
〝地球でしか見られない植物たちの黄金郷。その一帯に繁茂する植物はすべて黄金色に染まり、夜には光り輝くので幻想的な風景が見られる。一帯全域が保護区に指定されているため植物を持ち帰ることは出来ない〟
魔導士であるジュノにしてみれば、いま目の前にある景色が本物ならこれは由々しき事態であり、もはや冗談抜きで油断が許される状況ではなかった。
「マジかよ……」
思わず放心状態にあったジュノもそんな言葉をこぼした。
「ウズハが持ってた本で見た写真まんまじゃねーか……。てことは何だ、ここは地球か……?」
独り言は続く。
「おいおいおいおい! ふざけんじゃねーぞ! こんなやべーとこにいる奴を探せっていうのかよ!? そんなの幾ら金を積まれてもやってらんねーって!」
「うう寒いよぉ……」
反応して振り向くと、シャムエルとクラマが扉の前まで来ていた。
なので直ぐさま声を掛ける。
「おい帰るぞ」
「へ?」
「ん?」
二人とも首を傾げる。
「ジュノさま? 来たばかりなのにどうして――」
「ここは冥王星じゃない。地球だ。脳みそが豆粒のお前らにもこれがどういう事か分かるだろ?」
即座に反応したのはクラマだった。
「あ、あり得ないよ! それが本当なら今さっき通ってきたあの通路は冥王星と地球を繋いでるってことになるじゃないか! 地球は魔法アレルギーなのに!? こんなぼくだってそんな大それた事できないよっ!!」
次いでシャムエルが声を発した。
「これはつまり……、この魔法が……」
息を呑むシャムエルの言葉をジュノが引き取る。
「いや、たぶん今さっき通ってきた道は遺産ってわけじゃないだろ。もしそうなら天使の庭って名付けないだろうしな。となると、この場所が旧冥王族の遺産って説がおれ的にしっくりくる。一体全体何に使ってたのか、何に使おうとしてたのか、それはおれにもさっぱり分かんねーけど」
「案外……地球を乗っ取ろうと画策してたりしてね」
「やめろよ。たとえ冗談でも今ここに冥王族がいたら、お前の罪状に侮辱罪が加わることになるぞ?」
「大丈夫ですよ、ジュノさま。冥王族はそんなことで腹を立てるほど心は狭くありませんから。ワタシが何よりの証拠です」
胸を張ってシャムエルはそう言った。
「あ、そういえばここにいたな。間抜けな冥王族」
「いたね。今となっては全然そんな感じしないけど」
ジュノとクラマがぽろっと本音を漏らすと、シャムエルのこめかみに僅かながら青筋が立った。
「お二人とも……」
見ると彼女の体はわなわな震えていた。
「前言撤回を要求しますっ! ワタシは正真正銘気高き冥王族ですっ!! それ以上言うならワタシは徹底抗戦の構えをここで取りますよ!? ワタシが今よりもっと怒ったらこの大地は完全な焦土と化しますがよろしいですね!?」
牙を剥き顔を真っ赤にしてシャムエルは怒りを露わにしている。
だがジュノはそんな彼女を歯牙にも掛けない。
「うっわー……、クラマ今の聞いたか? こいつでっけー声でこの地球を焦土にしてやるって公言したぞー。冥王族様、おーこわ」
「なっ……」
次の瞬間、シャムエルは真っ青になり、硬直して銅像と化した。
あーあショックで固まっちまったとジュノは呆れ、そしてふとあるいけない事をしたい衝動に駆られた。
ならば勿論行動に移すほかない。駆られたなら致し方ない。
「再起動ぽち」
つん。
「あれおかしいな。ぽちぽちぽち」
つんつんつん。
――と、胸のてっぺん辺りを突っついてみた。
すると、ハッと彼女は我に返り、慌てて己の胸を手で隠した。
「いっ……、いまワタシの胸触りましたね!?」
「いやいや、なわけないだろ。変態じゃあるまいし」
「え、でも……」
「良し、お前にも教えてやろう。おれが今やったのは相手のなるべく敏感な部位を刺激してちゃんと反応するか確かめる応急処置の一環だ」
「や……、やっぱり触ったんじゃないですかーっ!!」
何やらシャムエルが手を横に倒して振りかぶった。
「お、何をする気だ。焦女め」
「くうぅ! そんな変なあだ名付けられるくらいならいっそのことーっ!!」
鋭い手刀が振り下ろされる。
やがてシュッと空を切った。
「あぶねっ!」
「ええいっ!!」
今度は横振りで襲いかかる。
「うおっ!」
「ジュノさま!! ちょこまかと避けないでっ!! 貴方を死なせたらワタシもその後に続きますから!!」
殺し屋と化したシャムエルの目にはマジな殺意が込められていた。まるで獲物を狙う猛禽類のごとくその目を剥いて襲い来る彼女はまさに殺戮マシーンである。
「ヒイイ! んなことどーでもいいから早く戻るぞ!」
必死に避けながら言うと、のんびり地面に座り込んでいたクラマが言葉を返してきた。
「まあここが地球って事には驚いたけどさ、探そうよ魔導士」
「おまっ! 地球の奴らに捕まって洗脳されたらどーすんだよ!? ここにいる奴らは何から何まで機械に管理されて、魔法とは無縁のつまんねー世界で死ぬまで生かされるんだぞ!?」
「見つからなければいいだけの話でしょう?」
「まさか魔法使う気じゃねーだろうな!? どっから見られてるかもわかんねーのに!」
「使うわけないって。ただ、ここにこの扉があるって事はだよ? 少なくともここは見つかる心配はないって事じゃない? だからぼくらが探してる魔導士もここに保護されてるわけでしょう」
「ああ。なるほどな」
未だに殺し屋から逃げ回っているジュノはスッと方向転換した。そのまま扉のほうへ向かって突っ走る。
「なら取りあえず報告だけしてくる! このままシャムエルも連れて行くからお前はここで待ってろー!」
一人で待つ事になったクラマは黄金の草の上によいしょと寝転がる。
(はあ。ジュノはいいなあ……。おっぱい触ってもあんなふうに構ってもらえて。ぼくなんかがやったらただ犯罪者扱いされるだけだもんなあ……。はあ)
見上げる空は澄み切っていて、ただただ青い。
青の中にはひとつだけ今にも消え入りそうな白い雲があった。加えて、天と地の間には真っ白な球体――全部で5つのベルトを組み合わせてそれは出来ており、各ベルトは独立して自転している――が数個浮かんでいる。存在理由は分からない。
何となく。
空気はこっちの方が体にいい気がする、とクラマは思う。
(暇だし、ドゥーガルとお喋りでもしようかな)
辺りは黄金色に染まって近いようで遠い空はまるで汚れを知らない。そんな美しい景色に囲まれているからか、クラマは自分でも物好きだなあと思うことを考えてしまった。
すると、仮面がヌルッと動いて、やがて粘土のようにドゥーガルへと形を変えた。
「呼ばれた気がしたので登場しました」
「何その感知能力。だとしてもわざわざ出てこなくていいのに」
「いえいえ。そんな訳にはいきません。今のボクはクラマさんの所有物なので」
「やめてよ、そういう恥ずかしい台詞は禁止」
「……照れてます?」
隣にちょこんと正座していたドゥーガルが空に重なるように上から顔を覗きこんできた。
10歳前後の子どものようなドゥーガル。相変わらず髪はごわごわで、仄かに蒼く発光している。同じく丸っこい瞳も蒼い。それだけ見れば本物の妖精みたいで綺麗だ。
ファー付きの銀色のワンピースが太陽の光を浴び、キラキラして眩しい。
そしてそれ以上に眩しいのは自分と違って本当に愛らしい女の子のような顔。そんなはずはないのに見つめられると思わずドキッとしてしまう。
「て、照れてなんかない! そんなふうに人の反応を勝手に勘違いするのは良くないよドゥーガル!」
「そうですか? ごめんなさいボクにはそう見えました」
聞いて、何なんだよこいつ……、と思う一方、クラマの胸はすっかり破裂寸前のところまで激しく脈を打っていた。いま除細動器なんかで刺激を受けたら心臓は一撃ではじけ飛ぶに違いない。
「それよりも、クラマさん、見ていていつも思いますが、ジュノさんって特にクラマさんに対して辛辣ですね」
「ああ、うん」
「ムカムカ……しませんか?」
「勿論むかつくよ」
「それにしては何だかそれほど憤りをぶつけてないのは何故です?」
「それは、ムカつく事を言われる以上に、彼はちゃんとぼくの言葉を聞いてくれてるからだよ」
「……そうは見えませんが?」
「ドゥーガル、ぼくは見た目からしてこんなんだから大抵は避けられるんだ。ぼくの言葉なんてそれこそ虫の鳴き声みたくうるさいな程度にしか思ってくれない」
思い切ってぶちまけつつ話し相手の様子をうかがうと、ドゥーガルはどんな反応すればいいのか迷っているのか、目を瞬かせてばかりだった。
「――でも、ジュノは違う。ジュノはそこらへんにいる人とは違うんだ。それはきっとシャムエルちゃんも気づいてる。確かに彼の言動は常軌を逸してる部分も見られるけど、今じゃそれも心地良いくらいなんだよ。要は、あれくらい豪快を地でいってる人がそばにいると、ぼくの存在すら曇るから安心できるんだ」
「なるほど……。つまり惚れてしまった、そういう事ですね」
「何がなるほどなの!」
反射的にクラマは起き上がった。
「ドゥーガル! 全然違う! 言い方気をつけて!」
「う、ウイ。では……、仲間意識が芽生えた、なら大丈夫ですか?」
「まあ、うん。それならイイかな」
クラマは頷く。
「つまり同じ穴のムジナって奴ですね」
今度は目が点になった。
「いや、だーかーらー! ドゥーガル言い方! それだとまるでぼくらが悪者みたいに聞こえるじゃないか! 何て人聞きの悪い!」
「?」
ドゥーガルは惚けるように首を傾げた。
それを見てクラマは、はあ、と溜め息をつく。
(全く……、こいつはぼくの事をなんだと思ってるんだ……。ここが本当に安全圏だったらイイけど、違ったらぼくが君を守るはめになるんだからな。そこんとこ絶対分かってないだろうな、はあ)
疲れたと言ってクラマは再び黄金色の草の上に寝転がる。
ふわり、草に包まれたあと、体が少しばかり沈んでいくのを感じた。
「気持ち良さそうですね、クラマさん」
またもやドゥーガルが覗きこんでくる。
「気持ち悪かったらわざわざ寝転がらない」
「ええ。でもボクはお股がくすぐったくて、気持ちが良いとは言えません」
「おまっ!? いや……、じゃあ寝転がってみたら?」
「そうします」
よいしょ、とドゥーガルは何故か、乗っかるようにしてくっついてきた。これは添い寝どころの騒ぎじゃない。
「……えっと。何か違うよね、これ」
「いえいえこれが最善策です。何故なら寝転がっても結局のところ首元などに草が触れて、やっぱりくすぐったいというオチが待っているのは分かりきってますので。その点、クラマさんの上なら何も問題ありません」
「何も問題はないって……、まあいいや」
青空の下、しばし安らかな沈黙が二人を包みこむ。
やがて何かを思い出したようにドゥーガルがそれを破った。
「クラマさん、怒らないで下さいね。クラマさんがここに残って探している魔導士を見つけるべきだって言った時、ボクは正直驚きました」
「どうして?」
クラマは首をもたげる。
「仮面になってくっついてると、何となくですけど偶にクラマさんの感じている事や考えている事が伝わってくるんです。本当に何となくなんですけど。だから……分かってしまうんです。その時々で怯えてるとか苛々してるとか」
何が言いたいのかクラマには直ぐ分かった。
「つまり積極的に魔導士を探そうって台詞がぼくらしくなかったって言いたいの?」
「……ウイ」
「確かに、それはぼく自身ふしぎに感じるよ。思うに今回はたぶん血迷ったんじゃないかな、ぼく」
「何と。ご自分で言ってしまわれるとはまたまた驚きですね」
「だってそうでしょう? 血迷った以外にあり得ないよ。こんなぼくが不確かな方へ積極的に向かおうとするなんてさ。本来なら、『安全だけど長い道』と『危険だけど短い道』の二択を迫られたら、誰よりも真っ先に安全だけど長い道を選ぶのがぼくだからね」
「ですね」
「今こうやって改めて考えてみるとさ、これは何もかも誰かさんのせいだよ、絶対。――ほらこういう経験ない? 自分一人で何かする時はべつに何もないんだけど、何かするときに誰かがそばにいるだけで舞い上がってつい自分を見失うとか、普段やらない事とか手を出さない事にも不思議と挑戦出来ちゃうとか」
見るとドゥーガルは首を傾げていた。
「ボクはいつだって普段通りなので分かりません」
「……あっそう」
「あ、いえ。でも、こうして人にべったりくっついたりするのは初めての経験です。これってボクが舞い上がってるって事なんですか?」
従順な子犬のような瞳でドゥーガルは見つめてくる。
(だから何なんだよこいつは。何でこう……)
クラマは訳の分からないモヤモヤした気持ちにイラッとした。だから発する声色にはそれが僅かながら滲んでしまう。
「……そんなこと、他人のぼくに聞くなよ」
「…………」
黙り込んでしまったドゥーガルは目をそらし、おもむろに手近にある草へ手を伸ばした。そうして草を何本か続けざまにぶちっともぎ取っていく。
何気なくその後の行動を観察していると、ドゥーガルは器用に両手の指を使い、草を編み込むようにしてなにか別のかたちへ作り替えていっているようだった。
やがて。
見事な一本の羽根が出来上がった。
ドゥーガルはそれを「どうぞ」と渡してくる。
「何これ」
「本の栞です。以前、実物の本を守る会の人に作り方を教わりました」
「それを何で今ぼくに?」
「先ほどボクの言った事でクラマさんに不快な思いをさせてしまったようなので。これでワキをこちょこちょするなりして笑って下さい」
聞いて思わず、クッ、と喉の奥から吹き出してしまう。
「あのね……、それならせめて君がくすぐってよ。自分でやって笑ったりしたら人から変態扱いされちゃうじゃないか。ったく、前にやられたメチャクチャな魔法といい、今回といい、本当ドゥーガルって非常識だね」
「……非常識。えっと……それは治すよう努力すべきですか?」
「何言ってるの。ぼくは褒めてるんだよ。つまり、ぼくらは同じ穴のムジナって事さ」
素直に思った事を伝えると、ドゥーガルは自分の頬に手を添え、そうやって顔が膨らみすぎないよう気をつけながらもとても嬉しそうに笑った。
その直後である。
ドゥーガルがハッと突然表情を変えた。
「誰か来ます!」
ドゥーガルはすかさず仮面に戻ってクラマの顔に張り付く。
片やすっかり油断しきっていたクラマは、一瞬遅れながらも逃げなくちゃと体を動かしたものの、今一度深く寝て草の中に沈んだ状態のままでいようと決めた。近くまで寄られなければ見つかりっこないと高を括ったのだ。
しかし。
読みは外れた。
「あのぅ……大丈夫?」
誰かさんのように空に重なって覗きこんできたのは、成人したばかりくらいの襟元にちいさな天使の羽根を生やす女だった。
左頬から左眼にかけて黒い根っこのようなものに浸食されており、ライオンのたてがみを連想させる髪は金色に染まっている。凜々しい目がとても魅力的で、顔のつくりといい雰囲気といい、何もかもが優しいお姫さま細胞で出来ているようだ。そして黒い根に妨げられているというのにそれでもなお彼女の美々しさは損なわれていない。
だからこそクラマは恐ろしくなった。
きっと誰かに呪われたのだろう。黒、そして呪い、思い当たる人物が一人いる。ジュノとシャムエルから聞かされた――もう一人のジュノ。
「ルオル! 返事がないけど、生きてるみたい!」
女が遠くのほうへ呼びかける。
そこでようやくクラマはハッとして、
「だ、大丈夫! 大丈夫だから大騒ぎしないで」
聞いて女はホッと胸をなで下ろし、優しく微笑みかけてくる。
やがてもう一人、女よりもたぶん幾つか年下の、黒髪の少年が姿を現した。
「あんた何者? ここは冥王族しか立ち入ってはならない場所なんだけど」
中性的な顔つきの少年は酷く冷たい目をしている。海のように綺麗な瞳を内包していながら、目全体はまるでこの世に絶望しているかのような、そんな冷たさも一緒に孕んでいる。
「ぼ、ぼくは――」
「姉さん。下がってて。コイツ……侵入者だ」
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