第54話 オーパーツその2

 前回記載し忘れです。そもそも、オーパーツとは何ということから始めます。


●オーパーツの意味

 ooparts(out of place artifacts)からきている言葉、日本語になおすと、常識はずれの工芸品とでも訳すのだろうか。

 これは、たびたび古代の遺跡から、その時代の文明水準をはるかに超える文明品が発見されていて、これらを総称して、オーパーツと呼ぶことになった。


●オーパーツ発見例

★1815年アメリカのカルフォにア州で金を含んだ石英(石の一種です)中から鉄の釘が発見された。


★1980年代に、テキサス州で約4億5000万年前の地層から鉄製のハンマーが発見された。これは人類の影もない地質時代である。


★1852年マサチューセッツ州で爆破作業をしていたところ、地下45メートルの堅い岩層から金属製の壷が飛び出す。

 さらにこの壷、素材は亜鉛と銀を含んだ合金で、表面には銀の花模様がほどこされた素晴らしい工芸品であった。

 米国地質調査部の発表によると、約6億年前のカンブリア紀の地層とわかった。(捏造じゃないのかと思う・・・)


●人類は恐竜と接していたかもしれない

 1945年7月、ドイツ人のアマチュア考古学者ユルスルートがメキシコ北部のアカンバロ市の地層から恐竜らしいモチーフの土偶を発見した。

 二本の後ろ足で立つ大型肉食恐竜ティラノザウルスや、超大型恐竜プレシオザウルス、頑丈な数本の角を逆立てた剣竜・・・・。

 さらには、ヒトと抱き合った子供の恐竜などなど・・・・・・。

 また、絶滅したはずの猿人・像・サイなどの土偶も発見されている。

 この地では、すでに約30000点もの土偶がみつかっているようだ。

 1968年ニューハンプシャー州のキーン州立大学の地質学者教授ハプグット博士は、最新の熱ルミネッセンス年代測定機で、これらの土偶3体の作られた年代を測定したところ、驚くべき結果が出る。

 なんと、4500年前に焼成されていたことがわかった。恐竜が絶滅したのは6000万年前以前といわれているので、はたしてこの時代にまだ恐竜がいたのかは謎である。


●古代の電池と電気メッキ法

 1936年ドイツ人技師ケーニッヒがイラクのバグダット市役所と水道工事の契約を結んだ。彼は、土壌調査のため、土を掘っていたところ、約1700年前のパルティアの遺跡から妙な壷を掘り当てた。

 高さ15センチの粘土製の壷の中には、高さ12センチ、直径2.6センチの銅の円筒が入っていて、円筒の口はアスファルトで栓がなされ密封されていて、封の中央には酸で腐敗した鉄の棒がつるされていた。

 鉄・銅・酸、この3つは、ケーニッヒの記憶の中にあるものとよく似ている・・・・そう電池に・・。

 また、古代バビロニアのセレウキアの廃墟でも、同じような粘土容器が発見されている。

 この話を聞いた、GE社の高圧研究所のグレイ技師は、ケーニッヒの発見した壷にいたく興味をひかれ、彼の発見したものと同じ壷を複製し、電池になるかどうかの実験をしてみる。

 彼は、消えてしまった未知の触媒液の代わりに、2000年前から知られている硫酸銅・酢酸・クエン酸などの溶液で壷を満たしてみた・・・・。

 すると、模型の壷は見事作動し、1.5~2ボルトの電気が発生したのだ!


 やはり、この壷は電池だったのだ!

 アラビア半島では、前2000年の古代バビロニア人が金メッキをした多くの装飾品が発見され、どうしてこのように薄く均質にメッキができたのか大きな謎とされてきた。

 グレイ技師の発見によって、この電池こそまさに、金属メッキ装置であったことを証明したのである。

 余談ではあるが、ヨーロッパで電気メッキ法が発明されたのが、18世紀、実用化されたのは19世紀である・・。


 古代メソポタミアのおそるべき技術には世界中の学者が仰天したそうです、また、3世紀の中国の遺跡からアルミニウムが発見されたりと、世界中にオーパーツが広がっています。

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