第9話 カルソンとフォークの伝来
よお! 俺はチャッピー、俺は最初カルソンを憎んでいた。でもな、あれはあれで新しい興奮を覚えると今では思っている。
え? カルソンが何かわからないって?
カルソンはな......パンティーのことだ! そう............おパンツだ。
●おパンツのできるまで
時はユグノー戦争やら、アンリシリーズの血みどろの争いやらですさんでいたフランスでのお話だ。アンリ三世の元に嫁いできたイタリアの富豪メディチ家のカトリーヌ・ド・メディチはフランスにいろんな物をもってきたんだ。
その代表的なのがフォークで、この便利な道具がたちまちフランス国内に広まったことは有名な話だぜ?
まあ、俺は手づかみでも全然おkなんだけどさ......
んで、話は変わるんだけど、このカトリーヌ様......
脚線美がものすげえええええええ!!!! とまあ、足フェチの俺が見てもそらすげえ、いい足してたんだわ。
んで、このカトリーヌ様が馬にお乗りになるときに、これまでのフランスの貴婦人の横座り乗りじゃ自慢のお足が見えないときたんだ。
そこでこのお姫様、すごい乗り方を考えたんだ。
左足を鐙(あぶみ)にかけ、右足は折り曲げて鞍の前輪に乗せるという、足がスカートの間から見事に見える「アマゾン式」という乗り方を開発したわけ。
実際見に行ったが、これはすんごかったね!
それを見た負けず嫌いの貴婦人方もこぞって真似したんだから、もうフランス人の男性は大喜び!
え?フランス人男性全員が足フェチなんかじゃないって?
そらそうだ。俺たち男性の目的は足なんて程度の低いもんじゃねえ。
あんた想像してみなよ、貴婦人があんな足が見える乗り方したらさ、時にはスカートがめくれて......
貴婦人方みなさん、スカートの下は
すっぽんぽん ですよ!
そう すっぽんぽんですよ!!!!!
ちょwwwそんな目で俺をみるなよ! あんたも見たかったんだろ。言わなくてもわかってる......でもな......もう見れないんだ......
貴婦人たちはとんでもない武器を開発しやがったんだ!
スカートがめくれても見られない新兵器を............そう、カルソンだ。
貴婦人たちは、スカートの下にこぞってカルソンをはいてしまったために、俺らはもう見ることができなくなったのさ............
その後、納得できない貴族のぼんぼんたちは、一ヶ月に渡って、カルソンの是が非かについて議論したそうだぜ!
必死だな! あいつら......
まあ、そんなわけで、アンリ三世の時代にパンティーができたってわけさ。でもな、俺はパンチラも好きだ!!! 大好きだ!!!
と......チャッピーがリスボンの酒場で語りましたとさ
フォークの話が出たのでフォークについて
●ラザニア・パスタは手で食べずらい............
中世以前のヨーロッパでは誰もが手づかみで物を食べていた。また、多人数にまとめて調理した料理を切り分け分配するために、ナイフはあったものの、個人用の食器というのは一切ない状態だった。
さて、初めてヨーロッパに食器として文化的先進国ビザンツから伝わったのがフォークで、だいたい11世紀ごろにイタリアに輸入されたと伝えられている。
しかしながら、最初期には、大皿から小皿に移すときのサービスのための道具で、これが個人用のものとしてじょじょに広がって行く。
文 書で残っている最初のフォークの言及は、14世紀初頭ナポリのロベール・ダンジューに捧げられた宮廷料理人により料理書であった。これは、このような形で記述されている。
「熱々のラザニアを木でできた刺し具(フォーク)でとって食べなさい」
このことから、最初のフォークはパスタなどをからめとる現在のフォークではなく、食べ物を突き刺す食器だったことがうかがえる。
●最初のフォークの形状とその後
最初期のフォークは、食べ物を「刺して取る」ための道具であった。その形状は、今のフォークとはかなり異なり、長い柄に二つの刃先がついたもので、これを食べ物に突き刺す「刺し具」だったわけだ。
この刺し具なフォークがイタリア南部で普及したのは、当時彼らの郷土料理であった「パスタ」「ラザニア」などが、ゆがいて熱々で、さらにぬるぬるして滑る食べ物だったので、手で掴むのに向いていないのでたちまち広がったというわけ。
まもなくこの刺し具がブルジョワたちの間で、パスタが食べづらいということで改良が加えられ、現在のフォークになったのである。
しかし「パスタ圏」以外の国、例えば北イタリアでさえ16世紀後半になるまでフォークは伝わらなかったのだ。
その後、17世紀になってようやく、「乾燥パスタ」とともにフォークは北イタリアに伝播し、その後世界各地に広がっていった。
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