再手術と意識障害
抗ガン剤治療から3ヶ月。
ジェイソンの精神的部分の回復を待ったのと、副作用もあって体調が中々優れなかった事で1ヶ月、時間を伸ばして貰っていた。
やっと精神的にも落ち着き、体調も回復し始めた為、手術に踏み切ることになった。
腎臓摘出手術。
癌のさらなる再発を防ぐ為には、腎臓を丸々摘出する以外に方法が無かった為だった。
手術は伝えられた時間より長くかかったものの、一応は成功した。
しかし、手術中に大量出血を起こしたジェイソンは輸血処置はあったものの、一時的に一気にかなり血圧が下がった為に意識の無い状態になっていた。
本来ならばICU(集中治療室)に居ることになるのだが、運悪く近辺で何台もの車が絡み大破する大事故が起こり、ICUが使えない状態だった。
仕方なかったが、ジェイソンは病室に運ばれた。
身体には呼吸器、栄養と輸血、傷口の包帯。
見て居る仲間たちは涙を拭ったり、俯いたりしていた。
「…ジェイソン、早く…目を覚ませよな…」
ジークは今にも泣きそうな表情だった。
「そうだぜ…ワイルドキャッツには、ジェイソンが必要不可欠なんだからな…」
トロイがジークの肩をポンと叩きながら呟いた。
「死んだら…絶対に許さねえぞ、ジェイソン!」
チャドは泣きそうなのを隠すように強く言い放った。
その後、女子たちが落ち着くのを待って、解散することになった。
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