悪夢再び
予後は良好で、順調な回復を見せていたジェイソン。
だが、退院後3ヵ月目に入った頃、異変は起きた。
朝、元々寝付きが良く起こすのに時間がかかるジェイソンが、トロイが何度読んでも全く起きてこなかった。
「ジェイソン、そろそろ起きないと遅刻するぞ?」
用意を終えたトロイがジェイソンを呼びに自室に入る。
そこで見たのは、横になったままのジェイソン。
トロイが近寄って表情を見れば、ジェイソンはキツそうにしていた。
「ジェイソン、熱か?」
トロイが尋ねれば、ジェイソンは苦笑いをした。
「…なんだから目が覚めてから…身体、凄くダルくて…多分、もしかしたら…だから、病院に…」
ジェイソンはキツそうに息を吐きながら、ゆっくりとそう答えた。
トロイは慌てて走ってパパ…ボルトンコーチを呼びに行った。
そして、トロイに支えられたジェイソンはボルトンコーチの車に乗せられ、病院に直行した。
直行している間、ボルトンコーチは学校に連絡したりダンフォース家(チャドの家)に連絡したりしていた。
病院について、直ぐに検査を受ける事になったジェイソンに待ち受けていたもの、それは…
腎臓癌、再発。
ある意味幸いだったのは、手術した側の腎臓に再発した事だった。
しかし、癌が大きめになり始めていた為にまたも抗がん剤治療を受けることになった。
そして話が終われば、ジェイソンは直ぐに病室に運ばれて抗がん剤の管を繋がれた。
ジェイソンは再び、辛い副作用の日々に戻ることになった。
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