第7話  俺のドヤ顔100万ボルト

まあ、なんやかんやあって、俺とアイーネはハーロワクーに到着した。

「ダイキってステータス測ったことあるの?」

え....この世界ってステータス社会なの?

「いや、無いけど。」

「なら、ダイキはまずステータスを測るところからね!私はそっちで、仕事を探してるから~」

なるほど、異世界召喚された俺はきっと凄まじいステータスか、珍しい能力を持っていることだろう。オラわくわくすっぞ。

にしても、すごい列。何時間待ちだ、これ.......






「シチノヘ・ダイキさんですね?」

「はい....」

やっと来た。やっと来たよ~これ、5時間は待ったよ。5時間は。

大事なことだから、2回いいました。

「ステータスを測るのに、1000G必要ですが.....」

はい来た。こう言うのって、大体ここで主人公が「金無い!」てなるところだが。甘い!!俺はこうなることを予想し、銭湯の客から金をせびり、貯めておいたのさ。えっ?カツアゲしたのかって?ちげーよ。泣き落としだよ。哀れむなよ。自分が1番分かってるから。

「金なら、ここにあるよ。」

俺は、貯めておいた金をすべて出した。見よ。このどや顔。

「あ、あの~」

「こんな大金要らないって?いいよ。釣りはいらね~。持ってけ!」

「いや。そうではなくて。これ、999Gしか無いんですが。」

「へっ?」

「ですから、999Gしか無いんですよ.....」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

お金。足りなかったわ。

畜生!俺のどや顔を返せ~~~~~~



結局、アイーネから金を借りた俺は、また長蛇の列に並んだのだった。

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