第5話 異世界に居るのに就活することになったのだが。
夜を野宿で過ごした俺は、危うく凍え死ぬところだった。
「ヤベーな。何か仕事を見つけないと。食い物なくて死ぬか。凍え死ぬか。2つしか、道がない。」
でも、仕事ってどう探すんだ?
「ねえ、おっちゃん。仕事ってどう探すの?」
俺は、結局銭湯に戻ってきていた。
「ダイキ。そんなんも知らないのか。お前さんの地元はどんな田舎だよ。」
「いやー。仕事ないと俺死んじゃうからさ~」
「ギルド。通称ハーロワクーにいけば。自分の能力にあった仕事を斡旋してくれるぞ」
なんか、ハーロワクーって聞いたことあるような.......
「てかさ、ここで雇ってよ。」
「嫌だよ。お前さん、鏡は割るし、石鹸を発注ミスして無駄に買うし、おまけに、大浴場の壁に山の絵までかいて。大変だったんだぞ。」
いや、最後のはよくわからんが、確かに迷惑をかけたからな。
俺は、ギルドに急いで向かうことにした。
「おっちゃんありがとー」
そう言うと、俺は走って銭湯を飛び出した。
「場所は知って........」
おっちゃんが何か言った気がするが、構っている暇はない。急いで、仕事を見つけないと、また、野宿はヤバい。
しばらく走って、俺はあることに気がついた。
そう言えば、ギルドってどこにあるんだろ?
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