第4話 そうだ!町に行こう!  

1か月色々あったが、なんとか銭湯から出れた俺は、晴れて自由の身になった。

えっ。色々って何?嫌だよ。話したくない。てか、思い出したくない。

てことで、町を観光したいと思います~~


「ふんふんふんふんふんふんふーん。そうだ!京○に行こう!」


いかん。町に出れた喜びで、つい鉄道会社のCMが口から。

「にしても、さすがこの国最大の都市だな~。こりゃ、ジャポンよりスゲーかも。」

なぜ、英語を使ったかって?かっこよくね。なんとなく。

でも、言ったことは正しいと思う。とても綺麗に整備された道路。その両脇には、様々な店が並ぶ。そして、ひとつひとつの建物がデカイ。それだけでも圧倒されるが、極めつけは町の一番奥にある巨大な城。そう。クレミア王国の王宮である。日本ではよく、敷地の大きさなどを東京ドームでたとえるが、そんなもの何個あっても足りないくらいデカイ。

そうこうしているうちに、辺りが暗くなってきた。もう夜か。

一応この国にも、夜と言う概念があるらしい。それは、1か月暮らしてきて分かったことだ。

「ヤバい、どっか宿行かないと。」

そしてもう一個分かったこと、この国は夜とてつもなく冷えることだ。

「あぁぁ。やべ~~~~~~」

そして、さらにもうひとつ。


    

    俺今、無一文でした。

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