遺電子のつづき

歌詞

あなたのからだから流れるこころのかたち

消えゆくルーチンを明日へつなげるの

時間の縦糸をいくつも雫が伝う

いつかはたどりつく結び目へと向けて

世界はただ揺れている　（世界）のなかで

こぼれゆく　ちぎれゆく　ヒトガタは変わりゆく

いつか血を忘れても人の仔は人のこども

どうか疑わないで　わたしはあなたのかけら

…似てるかな？

まよえる仔羊は　電子の現（うつつ）のなかで

埃の舞い踊る　キネマの夢を見る

耳元かすめてく　いつかの残響音に

うしろをふりかえり　あなたの面影を

さがす

ふれる

ゆれる

おちる

つむぐ

つつむ

うみに

とける

あかく

ひかる

そらを

すべる

あさを

なぞる

とおく

むすぶ

真っ赤な血が流れるあたりまえのヒト

想いだけを残したわたしに会ったなら

あなたの心のなかでただ抱きしめてほしい

いつかまたあえるかな、はるかな時を越えて

星の海をぬけて 炎の空をぬけて

だれにも訪れる 悲しい夜をぬけて

とおく先につづく 電子の道に沿って

まだ見ぬ世界まで いまあなたを連れてゆく

影すら追い抜いて いつか会いに行ける

ほしくずのおもかげ いまあなたを連れてゆく