小学一年、パンツ。
今じゃ昔の事で歴史にすら残らない話。
小学一年生の冬。
新しい余裕のあるサイズのズボンを履いて学校に行った。
朝、友達と話していた。
おはようと声が聞こえ振り向くと好きな子がいた。
挨拶をすると、何故かその子は無言で私のおしりを指差す。
え?と振り返えると、わたしのズボンは下まで下りていた。
「えっ!!」
急いで履き直すが、真っ赤な顔は直らなかった。
「気付いてたの?」
そう友達に言えば
「…うん。普通ズボンが脱げれば自分で気付くでしょ?
だから、ふざけてるのかと思った。」
そう言われ、言い返せなかった。
だが、ふざけて人前でズボンを脱ぐ女子がいるのだろうか。
その日は何回もズボンが下りて困るものだから、友達やその好きな子達と一緒に先生に相談しにいった。
「…先生。ズボンが下りて困るんです。
助けて下さい。」
そう言った瞬間、私のズボンが下りた。
みんな…笑ってくれた……。
そして先生はビニール紐でベルトをつくってくれたのでした。
永遠のマヌケ 吉田若葉 @yoowaa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。永遠のマヌケの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ブードゥー教のゾンビ化新作/白井ミコ
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ゆるふわ、たまにギザギザ〜な私の世界線最新/月野璃子
★37 エッセイ・ノンフィクション 連載中 129話
心が折れそうになったときのプレイリスト最新/朽木桜斎
★27 エッセイ・ノンフィクション 連載中 183話
日記を書いてみたい人の日記最新/清水らくは
★54 エッセイ・ノンフィクション 連載中 189話
ある日の夢の話最新/流石海
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 2話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます