「想う瞳」

煩先生

 

僕の毛皮は

外套と化し

甘い少女を

貞潔に成す


硬質な骨で

讃歌を叩き

薄い筋肉は

高音に響く


僕の脂肪を

食卓に盛り

聖い寵児は

祝福と知る


敬虔な脳は

詩情に応じ

熱い心臓で

共鳴を刻む

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「想う瞳」 煩先生 @wazurai

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