第2話 大晦日
12月31日。この日はある意味特別な日だ。
「剣君。大晦日の、更には朝っぱらから集合かけられたと思えば、コサケに参加するの?」
「うん。そうだよ〜」
コミック・サークル・マーケット。通称コサケ。今日はその3日目だ。
「でもなんでコサケに?確か私達って西の方に住んでたよね?」
「何言ってるの?一昨日から東京に泊まりで来てるじゃん」
「それに東京って破壊された気が……」
「それ以上は言わないでくれる!?これ平和なはずの番外編だから!!そう突っ込まれるとそれぐらいしか言い返せないから!!」
本編とは関係ないのに。雰囲気壊さないでほしい。
「てかさ、なんでコサケなの!?年末だよ!?もっと別の場所あるでしょ!?」
え?年末ってコサケに行くんじゃないの?
「まぁ、俺も初参戦なんだけど」
「え!?剣君も!?」
沙っちゃんも初めてらしい。
「へぇ〜。初参戦が恋人で同じ大晦日」
更にその恋人も初参戦。出来過ぎやしねえか?
「まぁ、良いじゃん。行ってみようぜ」
今年の3日目は有名所が多いし、企業も楽しそうだし。
「たっのしかった〜」
ヤバイ!!めちゃくちゃ楽しかった。夕方まで満喫してしまった。
「私も楽しかった!!」
沙っちゃんも相当楽しそうにしてるじゃん。
「ホテル戻って、戦利品確認したいんだけど!!」
「うん。それは無理」
だって、
「今から家に帰るよ〜」
「剣君非情過ぎるよ!!」
仕方ないじゃん。年内には向こうで荷物少なめで会いたいんだから。
「はいはい。戦利品確認は家でね」
嫌がる沙っちゃんを引き連れ、俺達は家に帰った。
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