第10話 超エロス! 霊力分与の術
朝食後、
「今日で4回目か」
「前回はようやく痛みも弱まってきたみたいだから、今回はすんなりいくだろうな」
やがて雷奈が
彼の部屋の戸口に立つ
どうやら念入りに歯磨きをしてきたらしく、ほんのりとミントの香りがする。
「
そう言ってにじり寄る
「お、おまえ……は、果たし合いじゃないんだぞ。そんなに堅くなるな」
相手をなだめるようにそう言う
彼女の体重の分だけ沈み込むベッドの感覚に、
スラリと伸びた手足に細い腰、そして形のいい尻にふくよかな胸のふくらみ。
あらためて見ると
何よりわずかに赤みを帯びた白い肌がなまめかしい。
「じゃ、じゃあ始めてくれる?」
そう言うと
彼の脳裏には初めて出会った一ヶ月ほど前のことが鮮明に思い起こされる。
その時の彼女はひどく顔色が悪く、今にも倒れそうなほどに体調を崩していた。
二人はそんな初対面の日を思い返しながら、今もこうして対峙している。
「さあ、来なさい……」
「お、おう……」
重苦しい無言の時間を打ち破るようにして上ずった声で二人はそう言うと
すると彼の背後に仮面姿の不気味な
霊力分与の術。
そこで
それによって
霊力の噴出口である【
「……んっ?」
「あっ! はぁぁぁぁ……あんっ! んっ! あっ! はうっ!」
彼女の異変に
「ど、どうした? 大丈夫か?」
彼にとっても
おそらく痛みと刺激を堪えて、押し殺したような苦痛の声を漏らすものだと思っていたのだ。
なぜならそれが前回までの
「へ、変な……のっ。な、何か……前と、ち、違っ……ああんっ!」
「みょ、妙な声を出すな! 外に聞こえるっつうの!」
だが、
前屈み気味のその体が激しく揺れ、豊かな乳房がはだけた胸元からこぼれ落ちんばかりに暴れ狂う。
「だ、だって……で、出ちゃう……あんっ! あっ! あっ!」
「じ、じっとしろ! きちんと力が伝わらないだろ!」
それが強い刺激となって
それに堪え切れずに
(ど、どうなってんだ? 明らかに前回までとは反応が違うぞ)
彼女の痴態に
「死ぬ思いせずに
「は、はうっ……が、我慢! んっんっんっ!」
その脳裏に浮かぶのは以前に自分が陥った地獄のような体験だった。
(も、もうあんなのはゴメンだわ)
そう考え、
「ふ、ふぅぅぅぅぅ……ひっ、ひうっ!」
だが、そんな彼女の意思をまるで押し流すかのように、大きな刺激が最大の波となって襲い来る。
とうとう堪え切れずに
「あうっ! ひゃうっ!」
「し、しっかりしろっ!」
「あんっ! あんっ! ああんっ! うっく! くぅぅぅ!」
「くっ! これを噛んでろ!」
「とりあえず収まるまでそのままでいろ」
「フムーッ! ンンンムゥゥゥ!」
彼女の豊かな胸が自分の
彼女の乳房の弾力性と肌の温かさやほんのりと香る汗のニオイに
そうするうちに、ようやく
その力は彼女の体内に満ちていき、活力が指先まで行き渡る頃には、奔流となって
「っはぁ……」
息をついてうつむく
すると二人の間に浮かび上がっていた
霊力分与の術が完了したのだ。
体の火照りが徐々に冷め、冷静さを取り戻した
これで4度目となる儀式だが、明らかに前回までと様子が違う。
初めて
しかし2度目以降のの儀式では痛みはやわらぎ、少し体が慣れたのかと安心したのだ。
ここにきてのこの異変には
真っ赤な顔で目にいっぱいの涙をためて、何とも言えない目で
そんな彼女の
「い、いや。何かスマン。というか別に俺が謝っても仕方ないよな。けど、何か……スマ、うわっ!」
そう言う
黙って
「はぁ……一体どうすんだ。この空気」
今になって
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