第9話 一蓮托生! 互いに欠かせぬパートナー
【依頼案件あり。午後6時。
2時間ほどの仮眠を終えてベッドの上で眠い目をこすりながら、
メールの差出人はいつも下請けの仕事を回してくれる
「連日だとさすがに体がしんどいわね。今夜ももう仕事が一件入ってるし。でも忙しいのはいいことか」
そう言って起き上がると
今頃、
彼も目を覚ましたようで、階下からは同じように朝の身支度を整える物音が聞こえてくる。
裸を見られてしまったために恥ずかしさから思わず
「はぁ。ちゃんと謝らないとなぁ。しかも今日はよりによって
初めて
ちなみにもっとも霊力が強い日を
そのバイオリズム自体は
つい40日ほど前に
何とか一命は取り留めた
そしてその
まるで尽きることのない温泉や原油が地の底から噴き出してくるかのごとくあふれ出る
それが相談を受けた
それ以来、
「
紛れもなく
だからこそ彼女はもともと在籍していた高校から
今や
「おはよう」
「……」
ムスッとした表情の彼から
「まだ怒ってるの?」
「当たり前だ! 同じことやられたら、おまえだって怒るだろうが」
めずらしく不満を表明する
「悪かったわよ。妖虫
さすがに謝罪の言葉を口にした
「……少しは悪いと思ってんのか?」
「ええ。もちろん。だからお詫びに今日の朝ごはんは……」
朝食は二人が一日交代の当番制で作っていた。
今日は
「スクランブルエッグでいいわよ。簡単でしょ?」
「くっ! 私が作るから……って言葉を期待した俺が馬鹿だった」
そんな彼に
「
「分かってるよ。今日は
先ほどまでむくれていた
まだ
「う、うん。お願いね」
すでに今日という日の重要性を心得てくれている
(あまり痛くないといいなぁ。初めての時は死ぬほど痛かったし)
キッチンで朝食の準備に取り掛かっている
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