第6話
鳥の少年は雉雀と言った。完全に鳥に姿を変えると美しい雉のような鳥になった。彼は空高く飛び、常に旅の先を案内した。
「あのように高くから見られては、我の仕事もございませんなぁ。」
猿児がおどけた調子で言ったが桃太郎は難しい顔をして空を仰ぐばかりだった。
「私たちは…何を倒しに行くのだろうな…」
「鬼、で、ございましょう?」
疾風が答える。
「そうだな。」
そう言って笑った桃太郎の笑顔はどこか悲しげだった。
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