第3話

一行が歩いていると、疾風が急に立ち止まった。

「どうした?疾風。」

桃太郎が聞く。

「血の、匂いがします。向こうです!」

言うなり走っていった。途中でその姿が流れるように狼犬に変わる。猿児もすぐにその後を追った。

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