第8話(7)
(7)
2019年12月3日
俺は、ふーーっと息を吐き出した。
結構簡単に引っかかった。
今の不況は本当に厳しいからな、世界があの戦争で変わってしまった。
今は冷戦だが、何時再び上海と欧米がぶつかるか分からない。
日本も必死にやっているようだが・・・。
デフレが進み、日本経済は縮小を続けている。
しかし、騙した女の子はどうなるんだろう?
それに俺は?
兎に角報告だ、電話を掛ける藤本が出た。
成島佳子の事を報告する。
「分かった」とだけ言うと藤本は電話を切った。
俺は部屋の外に出た。
一人の若い男が歩いて来る、暗い顔でこちらの視線を避けた。
もしかして、奴もここで飼われているのか?
そんな想像が浮かんだ。
高層マンションのフロアには地下駐車場への直通エレベーターしかなかった。
つまり、あのフロアはあの組織が管理しているのだろう。
正直怖い。
15番15番と、探すと白いセダンが置いてあった。これがレクサスって奴か。
俺はキーでドアを開く。
少し練習しなきゃな、運転の、一週間に女を連れ込まなきゃ・・・俺は多分死ぬ。
俺は渋谷に向かった、そして、カステンドの看板を確認する。
後は・・・・、服と腕時計、靴か・・・・。
40万で足りるのか?
ネットで調べて買いに行くしかないよな・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます