焼売は何故に焼いてない?
もし、中国人に焼餃子を作ってくれと言ったら、おそらく揚げ餃子を甘辛く煮たが出てくるだろう。何故なら焼と言う漢字に日本語の焼くと言う意味はほぼ無い。先に油で揚げたものを後から煮る.先に煮たものを後から油で揚げる.それが焼くの意味だ。たとえば烧鸭子の日本語訳はあひるの丸焼きであるが画像検索すると文字面と想像する別の料理が出てくる。
しかしながら、火事で家が焼けるなどには使われる。つまり単純に焼く料理がほとんど無いのだ。電気ガス水道が今でも通っていない現代の中国家庭には冷蔵庫も普及していない。つまり生肉や生魚は流通していないので、干し肉や干し魚介類。干し野菜などが食材の中心だった。やたら広い中国の内陸部での流通を想像すれば車が通るどころか道すら存在しない村がほとんどである。
つまり、肉や魚をそのまま焼いて食うと臭くて食えないので、煮た物をさらに油で揚げたりしないと、不味くて食えない食材しか無かったのである。なので単純な焚き火で焼くようなバーベキューみたいな調理法は少数派である。
とは言っても日本の100倍も広い中国での地域差を日本人はあまり考えない。たとえば下北沢の餃子(貧乏臭い)と足立区の餃子(埼玉臭い)の違いは理解出来るが、北京の餃子とチベットの餃子の違いは想像も出来ない。しかし実際は中国と言っても、料理という概念すら存在しない密閉集落地域がほとんどである。
さて、何が言いたいかと言うと、カップ焼きそばって焼いて無いじゃんって言い張る輩が許せないと言う事だ。そいつらに言いたい。
焼酎だって焼いて無いじゃん?。焼き餃子も焼く必要は無いぞ。
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