ひとちがい #23
薫を乗せたタクシーは、
「ヤバァ〜い、ウチこの辺
「高校生には
叶が言うと、玲奈が
「何よ、アニキだって
「オレはこう言う所の
「ウソ〜」
ふたりが言い合っている間に、タクシーがハザードランプを
「車
「ウチそんな怪しくないし」
『ヤバい 早く戻って来てよ』
「何だよアイツ」
叶は
「何やってんだオマエ? 社長を追えっつったろ」
「あんなトコ、ウチひとりで入れる
玲奈の
「何ビビってんの?」
「
言い返した叶が、軽く
店内は明る過ぎない
田中忍だった。
「いらっしゃいませ。
予約、と言う単語を聞かされて
「予約は無いけど、何とか入れないかな? 妹がどうしてもここが良いって聞かなくて」
急に言い出しっぺ
「そ、そぉなんです、友達のお母さんがとっても
するとウェイトレスは玲奈に
「少々お待ちくださいませ」
叶は
「何だよ?」
叶が小声で訊くと、玲奈も小声で質問を返した。
「何でウチの
「しょうがねぇだろ、ああでも言わなきゃ予約無しを
「でもあれじゃウチがすっごいわがままみたいじゃん」
「わがままだろ
「ちょっと何それ――」
ふたりの
「お待たせ
「どうも」
「大丈夫アニキ?」
「うるせぇな、オマエは社長と相手の男を
叶が言い返すと、玲奈は田中を見て再び質問した。
「あの人誰?
叶は
「あれが今回の捜索対象。まさかここに居るとは思わなかったけどな」
「へぇ〜、運良いじゃん」
「かもな」
《続く》
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