「西城由理」編③ 百合キス、充電!

「なるほど、由理ゆーりはお義母かあ様に、百合キス見せるのは反対なのね?」


 百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」開店前、お店の休憩室で対策会議。

 金髪巨乳メイドのリズが由理へ確認。


 清楚系お嬢様メイドの季紗きさに、赤毛ツインテールのロリメイド美緒奈みおなも、


「そうね、お義母様にはちょっと、刺激が強いかも知れないものね……」


「んー、あたしはお義母様にも、ちゃんと本当の由理を見てもらうべきかなって思うけど?」


 それぞれの意見を口にするメイド達を、由理ジロリと睨む。


「待って。なんで皆、冬華ふゆかさんをお義母様って呼ぶの?」


「だって、ねえ?」


 リズも季紗に美緒奈も、ぽっと頬を染めて。


「私のお義母様になるかも知れないわけだし、ね♪」


「由理と結婚したら、冬華さんとも家族だろ♪ あいさつ緊張するなー♪」


「真面目に考えてー!?」


 由理は叫ぶけど、3人ともわりと本気の可能性。


 ※ ※ ※


「じゃあ、お義母様が来た時にキス我慢できるように……今のうちにチャージしておきましょうか♪」


 それがリズさんの結論であった。

 もちろん美緒奈と季紗も賛成。


「え、チャージとかできるものなの?」


 由理は疑問を抱くけど、季紗が清楚な顔に瞳を熱く潤ませて、


「……いやなの?」


 そう聞くと、


「……いやじゃない。キス、したいです……」


 頬を赤らめ、唇を受け入れるのだった。


 まずはリズから、豊かな胸に由理を抱き締めて。


「……んむぅー、ちゅぷ。ふく、むぅぅ……んっ♪ ちゅぷ、ふぅぅ……♪」


「んふ、ふぁぅ……♪ むぅぅ、ん、んっ! ふ……ぅ、ちゅっ♪」


 胸も、腰も、髪の毛も……すべてが柔らかいリズさんのカラダの温もりを感じながら、舌と唇は火傷しそうな熱烈キス。

 いつもおはようとおやすみなさいでキスしてる由理だけど、何度キスしても飽きません。


「ふぅぅ……んぷ♪ くっぷ、んんっ♪ 暖かい……。ずっと、こうしていたい♪」


「ふふ、嬉しいわ。……ちゅぅっ♪」


 次は美緒奈の番。

 背伸びして、由理の唇に、自分の幼い唇を押し当てる。


「……ちゅっ♪ んー、ちゅぷっ♪ 美緒奈様の唾液、補給させてやんよ♪ ずぷっ♪」


 ちょっとエッチな美緒奈ちゃん、由理の胸や腰に手を回すことも忘れない。


「んくぅ♪ ば、ばかっ、美緒奈、どこ、触ってぇ……♪ ちゅぷぅ!」


「んふ、ちゅぷん♪ ちょっとエッチなキス、由理も好きだろ♪ この方がたっぷり、百合キスチャージできると思って♪」


「んはぅ♪ くぅぅ……っ♪ そ、そんな気遣い、要らない……っ♪ でもっ……♪」


 美緒奈と舌を絡める由理、嬉しそうな顔。


 そして、とてもエッチな季紗。


「ふふ……♪ 由理、たっぷり百合をチャージしようね♪」


 瞳にハートマークを浮かべ、ソファに由理を押し倒した。


「き、季紗? な、なんで服脱がせようとするの……?」


「ふふ……♪」


 舌なめずりする季紗。

 この後は過激すぎるので、音声のみで。


「ちゅぅぅぅ♪ びちゅっ、ずぷぅぅぅっ♪ ぐぷっ、ぬるる……♪」


「ふぅぅぅ! んくふ、みゅぅぅぅ……!? んあぅ、くぅぅぅ……っ♪」


「ずぷん、ぢゅるぅぅ♪ んん、ちゅぶ、ぢゅぷぅぅ……♪」


「わ、季紗ちゃんも由理も大胆♪ 美緒奈ちゃん、私達も手伝いましょう♪」


「オッケー、リズ姉♪ じゃあ、あたしは由理のパンツを下ろして……♪」


「ふぅぅーっ!? んく、んぅぅ……♪」


 4人でいっぱい、キス貯めをしたらしい。


 ※ ※ ※


 さて、開店後。

 由理とキスしたいのはメイド達だけではありません。


「そうですか、由理お姉さまのお母様が……」


 事情を聞いた常連の女の子、円美まるみお嬢様、


「じゃ、じゃあ、その方がいらっしゃった時は、私もキスを我慢しますが……」


 もじもじ羞じらって、


「その、後で……ご褒美、くださいね……♪」


 いっぱい百合キスのご褒美欲しげな年下のお嬢様に、由理赤面。


「……は、はい。まずは前借りで……ちゅぅぅ♪」


 常連さん達、いっぱいの女の子に、たっぷり百合キスチャージする由理だった。


 ※ ※ ※


 ……そして。

 その夜来店した、西城さいじょう冬華さん。


 顔を赤らめ、パンフレットを広げてみせる。

 女の子同士で接吻してる写真満載の、「リトル・ガーデン」のパンフレットを。


「あ、あの……由理ちゃん? 春斗はると君からパンフレットもらったのだけど、このお店って……?」


「うぅ、ばれてる……ッ!」


 百合キスチャージした意味無かった。

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