秋葉原デート編 ⑤ 大人のゲームは18歳から!
午後のデートは、秋葉原のソフ〇ップでお買い物。
中古フロアでゲームやアニメDVDの掘り出し物を探したり……してたはずが……、
「ちゅぷぅ、んむぅぅ……。ん、んくぅ! だ、だめぇ、
「むぅっ、ちゅ、ふぅ……。へーきだよ、この棚で、陰になってるもん……」
なぜ、こうなったのか。
「そ、その、えっちなゲームのフロア覗いてたら、ドキドキしてきちゃって。やべーわこれ」
「だから反対したのに、あんたはぁーっ! ……んむぅぅ♪」
美緒奈様もなかなかえっちであります。
赤い髪のふりふりツインテールを揺らし、あどけない顔を欲情に火照らせて。
つま先立ちに背伸びして、夢中で由理の唇を貪る、甘々で神々しい御姿。
身長差のせいで由理が美緒奈をぎゅっと抱き締めてるように見えるのに、実は責められてるのは由理の方というのが、今日の背徳ポイントである。
「ちゅく……ちゅぅ……。ふむぅっ、はぁ……、んむ♪」
「ぺず、ずちゅ……ん。ずぶ、ずぷぅ……♪」
2人高熱に侵されたように、燃える頬で。
欲張りな唇に、愛の泉のように溢れ出てくる唾液を、ごくごくと飲み干し合って。
けっこうハードに百合キス、よくじょー乙女。
「ふぁぁぁぁ……っ♪」
白い喉を仰け反らせて、切ない声を上げる美緒奈を。
由理はにらんでやる。
「こ、こんなえっちなキスっ! あんた、そ、その……ごにょごにょ、のやり過ぎじゃないの?」
「ん? なんだって?」
首を傾げる美緒奈へ、由理は赤くなりながら小声で、
「だ、だから、その……エ、エロゲー、よ」
今度は多分聞こえたくせに、美緒奈は、両の拳を口元に当てたあざといポーズで微笑む。
「ごめんなさぁい、お姉さま。美緒奈、よく聴こえなぁい♪ もっと大きな声で言って♪」
「だぁぁぁもー! エロゲよエ、ロ、ゲ! 乙女に言わせんなぁっ!?」
女子の声で「エロゲー!」とか大きく響いたものだから、棚の向こうで男性客たちがビクッとした。
許してソフ〇ップ。
美緒奈、ふんと鼻を鳴らして、
「言っとくけど、あたしだってエロゲ買ったりはしねーって。あんた、あたしを何だと思ってるわけ?」
ひどい偏見であるっ! 腕組みしてぷんすかする美緒奈。
由理も慌てて謝った。
「あ、ごめん。別にオタクに偏見があるとかじゃないのよ? なんか、買ってそうだなーって」
「むー……」
じろり。美緒奈のツリ目が、角度をさらにきつくする。
失礼なことを言ってしまった。由理は深く反省し、手を合わせて頭を下げた。
「ごめんっ! 本当にごめんね!」
すると美緒奈、妖しく舌をぺろり。
「んー、じゃぁ、キスしてくれたら、許してあげる☆」
「うぅっ、やっぱりそれなのね……」
そして百合キス再開。
ちゅぱっ、ちゅぷん。2人の舌がぬるぬる絡まり合って奏でる、愛のセレナーデ。
店内に流れるBGMが、激しくなる息遣いをどうにか隠してくれた。
最後にぷはっと唇を離し、てらてら光る銀糸を舐め取りながら、美緒奈の一言。
「まっ、エロゲは早乙女ちゃんに借りてるんだけどね♪ 買ってはねーけど、やってないとは言ってねーぜ☆」
「こらぁぁぁぁ!?」
エロゲは18歳になってから。法律は守りましょう。
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