第8話。子供好き。

美希:いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。(めずらしー。子供連れじゃん。)


美希:はい。かしこまりました。少々お待ちを。


美希:先輩。珍しいですよ。子供連れで家族で来てるんです。(帰れ。帰れ。)うちに来るのなんか、ろくなのいないのに。(ほんと最悪。)やっぱり、ぼったくるんですか。(こいつも最悪。)


ルーシェル:なんやて?子供?どこや?


美希:あの席に。(こいつ目の色変わってんじゃん。あーあ。あの家族可哀想。)


ルーシェル:ほんまや!こうしてられるか!

お嬢ちゃん可愛いなー。これジュースや飲み。


美希:(始まったー。あのジュースで1万位取るのかな?)


ルーシェル:美味しいか。良かったわ。ええんです。サービスですから。直ぐ注文作りますんで。


美希:(タダより怖いものは無い。ここで学んだよ。先輩。)


ルーシェル:よっしゃ。作るで。仕事や。


美希:(あーあ。激辛にして追い出すのかな?それとも下剤?)


ルーシェル:良し。出来たで。お待ちどうさん。特製たこ焼き。チーズたっぷり乗せや。


美希:(チーズが腐ってるんでしょ。食中毒で営業停止になるぞ。)


ルーシェル:食べ。食べ。丁度ええ熱さやから。旨いか。どんどん食べ。


美希:(あーあ。食べちゃった。悪魔め。塩の用意するか。)


ルーシェル:もう食べたか。ほんま嬉しいわ。そや。お土産持って帰り。旨いで。あっ。ええんです。うちも楽しかったし。また来て下さい。


美希:(お土産?新しいな。この家族に金の匂いを嗅ぎとったか?)


ルーシェル:ほな。ありがとうございました。嬢ちゃん。またな。気いつけて。


美希:ありがとうございました。先輩どうすんです?尾行ですか?まさか発信器ですか?


ルーシェル:めっちゃ楽しかったわー。ほんま。ええ仕事したで。ええ家族や。


美希:(最低じゃん。私にも言わずに、あの家族追い詰めるの?ゲスめ。)


ルーシェル:ほな。仕事や。片付け頼んだで。


美希:(この事は闇に葬られるな。ううー。こわ。)




終わり。

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