第7話。労働哲学。

美希:ありがとうございました。

さて。片付けなきゃ。


ルーシェル:…。


美希:お待たせいたしました。

お好み焼きになります。


ルーシェル:…。


美希:ふう。

さて。掃除。掃除。


ルーシェル:あかんな…。


ルーシェル:美希。ちょっとええか。


美希:はい!先輩!なんですか!


ルーシェル:お前。仕事楽しいか?


美希:はい!とても楽しいです!


ルーシェル:どういうとこが楽しいんや?


美希:お客様の為に働いて、喜んでる所を見るのが楽しいです!


ルーシェル:あかんなー。


美希:えっ?


ルーシェル:金やろ。金が目的や。なあ。美希。仕事やで。


美希:お金…。お金は大事ですけど…。


ルーシェル:客は金や。払ろうもん払ろうてさっさと帰ってくんが客や。仕事やな。


美希:そんな!それではいけないと思って、真面目に働いているのに!先輩は間違ってます!


ルーシェル:ええんや。そのていでやり。客を騙してなんぼや。ボーナス出るかもしれへんで。仕事なんや。


美希:えっ!ボーナス。ボーナスって先輩。


ルーシェル:前の給料良かったやろ。そんなもんやで。ほな。仕事や。塩撒いてき。


美希:(やーめた。占いで、真面目に働くと吉って出てたけど、もういいや。ボーナス。ボーナス。)

分かりました。こんな事いけない事ですよ。

バッサー!バババサーーー!ババーバッサー!


ルーシェル:よっしゃ。仕事や。



終わり。

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