第9話。インフルエンザ。
お客:ごほごほ!
美希:(げっ!咳してんじゃん。まさか…。)こちらご注文の焼きそばとコーヒーになります。
あの。お風邪ですか?大丈夫ですか?
お客:ごほごほ。あー。すみません。昨日から…。体の節々が痛くて。
美希:大変ですね。(こんなとこで焼きそば食ってないで家で寝てろよ。)お大事に。(やばいな。)
美希:先輩。風邪引いてる人が来てますね。(インフルだよ。)しんどそうです。体の節々が痛いって(塩だろ。塩。)
ルーシェル:仕事や。ええ客や。どこや?
美希:あのお客さんです。(帰れ。帰れ。)
ルーシェル:よっしゃ。
あんた。風邪引いてるらしいな。インフルエンザやな。ええ薬が有る。飲んどき。
お客:えっ?ごほごほ。この後、病院行くから大丈夫だよ。ごほごほ!
ルーシェル:ええねん。タダや。騙されたと思って飲んどき。
美希:薬の実験だな。いつもの得意技。タダ。
お客:タダか…。ごほごほ!分かったよ。試しに飲んでみるよ。
ごくごく。あれ?咳が楽になった!ありがとう!お金はいくら?
ルーシェル:ええねん。ええねん。サービスや。焼きそば食うてや。仕事や。
美希:先輩。良かったですね。あの人元気になって!(実験。実験。モルモット。)
ルーシェル:そやな。ええ薬や。治るんは当たり前や。問題はそこやない。
美希:えっ?どういう事ですか?(どっかの企業と契約してんでしょ。金。金。)
ルーシェル:簡単に飲んだって事や。ああいう奴は色々使えんねん。仕事や。
美希:いっ。色々って何に…。(こいつ。やばー。)
ルーシェル:仕事や。人手は有って損は無い。稼がんとな。ゴミ捨て。犬の散歩。肩もみ。
美希:へー。そんな事まで。(ほっ。びびらせやがって!)
ルーシェル:金しだいやな。まーええ。仕事や。
美希:はい。(なんか引っ掛かる。)
終わり。
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