恥の多い人生だったせいか、泥臭い小説しか書けません。私生活も焦ってばかり。そんなときこの小説に出会いました。これからは読む専門になるのも悪くないなと思えました。綺麗な物語をありがとう。
「冷たい」と君が言った後に、ひとことだけでも本音を語れたら、ふたりの間は変わっていた気がする。でも、何があったのか詳しく聞かなかった時点で、ふたりで歩んできた道が二本にわかれてしまったのかもしれない。最後はまっすぐ前をむいているような言葉でしめられるが、どこかやるせなさが残る物語でした。