第5話 昼ご飯
長期休み中、次男はまだ学校併設の学童保育にお弁当持ちで通っている。
でも長男は、家で遊んだり半日塾の講習に出て勉強したりしていることが多い。
だから、長期休み中毎日、昼ご飯を作って冷蔵庫に入れておくんだけど。
帰ってきて、さて晩御飯作ろうかと冷蔵庫を開けると、朝入れたそのままの状態で長男の昼ご飯が鎮座していることがよくある。
長男に、なぜ食べなかったのか尋ねると。
「あー、食べるの忘れてた。どうりで、夕方になったらなんだかぐったりすると思った」
……腹ペコを自覚しようよ。
もうちょっと、自分の体の異変に自覚的になろうぜ。
仕方ないので、次の日は同じ過ちを繰り返させないように、会社の昼休みに長男に電話した。
昼ごはんは、冷蔵庫にあるからね!ちんして食べるんだよ!と話すと、長男は「ああ、うん。ちょうどお腹すいたとこだったから、すぐに食べる」と爽やかに返答して電話を切った。
夕方、帰宅して冷蔵庫を開ける………なぜ、長男の昼ご飯が朝に入れたときのままの姿で鎮座しているんでしょうか。
長男に問いただすと、「あ! 電話もらったあと、そのまま食べるの忘れてた!」
……こうなったらもう、監視カメラつけて常に監視するしかないんだろうか。
いまだに、かなりな頻度で、昼ご飯が夕方まで所在無さげに冷蔵庫の中で鎮座しているのに出くわす。
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